2016年4月6日21時24分
ワイン製造販売会社「丹波ワイン」(京都府京丹波町)が、2013年に食品衛生法違反を指摘されて回収したローストビーフを昨年4月までの1年間、ワイナリー併設のレストランなどで客に提供していた。賞味期限も半年以上過ぎていたおそれがあり、府南丹保健所は先月、改めて廃棄するよう文書で指導した。
保健所によると、ローストビーフには食品衛生法で認められていない結着剤を使っていた。同社は約50キロを自主回収し、14年1月に保健所に「廃棄する」と報告。だが実際に廃棄したのは約1割で、在庫を含む約260キロは冷凍保存。うち約70キロを本社敷地にあるレストランで提供したほか、イベントで「牛ロースト丼」として販売した。健康被害の報告はないという。
賞味期限は6カ月だったが、古いものでは13年9月の製造分もあったという。黒井衛社長(44)は取材に「本来廃棄するべきものが混在していた。管理不足で申し訳ない」と話した。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!