テストレポート
PlayStation 4システムソフトウェア3.50で追加の新機能「PCからのPS4リモートプレイ」を試してみた
では,その操作感はどんな感じだろうか。取り急ぎ家庭内LAN環境で試してみたので,お伝えしてみたい。
PCに「PS4リモートプレイ」をインストールするだけで利用可能。PC側のハードウェア要件は厳しくない
まず確認しておくと,PS4リモートプレイにあたって必要なPC/Macの要件は表のとおりだ。CPUの要求は2010年のミドルクラス,GPUの要求はなしということで,事実上,ハードウェア要件はほとんどないに等しい。あえていえば,Windows 7が対象外というところがハードルになるかもしれない,といったところである。
というわけで,PS4のシステムソフトウェアがバージョン3.50以降であることを確認したら,ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアが用意しているダウンロードページから,そのままズバリ「PS4リモートプレイ」というアプリケーションをダウンロードし,PCもしくはMacにインストールしよう。本稿では以下,Windows 10ベースのPCにインストールしたとして話を進める。
アプリケーションとしてのPS4リモートプレイを無事導入できたら,PS4の電源が入っている,もしくはスタンバイの状態から,PC側でPS4リモートプレイを実行。ウィザードが立ち上がったら,それに従ってPS4との接続を行っていくことになる。以下,スクリーンショットで流れを追ってみたい。
なお,上で後述するとした[設定]ボタンからは,PS4リモートプレイの解像度を「低(360p)」「標準(540p)」「高(720p)」の3段階,フレームレートを「標準」「高」の2段階から選択可能だ。初期状態ではどちらも標準が選択されている。標準はいずれも「高」だ。よほど通信環境が厳しいというのでなければ,標準設定のままで構わないだろう。
実際にPS4リモートプレイで遊んでみた
今回は試しに,普段筆者がPS4でプレイしている「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」(以下,FFXIV)を,手持ちのノートPCでプレイしてみた。
今回使うノートPCは原稿執筆用に利用しているLenovoの「G50」。CPUに「Celeron N2840」(2C2T,定格2.16GHz,最大2.58GHz,L2キャッシュ容量1MB)を搭載する,文句なし(?)のエントリー市場向けモデルであり,もちろん,PC版FFXIVをプレイするには性能がまったく足りない製品だ。
PCと無線LANルーターの間はIEEE 802.11n準拠のワイヤレス,PS4と無線LANルーターの間は100BASE-TX準拠のワイヤード接続となる。
結論から先に述べると,動作はまったく問題ない。レイドである「機工城アレキサンダー:律動編」も,危なげなくクリアできた。ただ,ノートPCでほかの作業を始めると音割れが発生したので,エントリークラスのPCでPS4リモートプレイを行うときは“浮気”せず,ゲームプレイに専念したほうがよさそうだ。
気になる遅延は,PlayStation Vita版やXperia版PS4リモートプレイと同等にはある。今回は時間の都合で厳密な遅延測定は行っていないが,FFXIVをはじめとする,たいていのゲームではそう気にならない程度の遅延があるという認識でいいと思う。
また,当たり前といえばそれまでなのだが,ノートPC側のキーボードを用いたテキストチャットは利用できないため,キー入力はソフトウェアキーボードを使わなければならない。PlayStation VitaからのPS4リモートプレイと同じなのだが,目の前にキーボードがあるだけに,割り切れない思いは否定できない。
ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアのPS4リモートプレイダウンロードページ
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