母は自分が住む日当たり最悪な部屋の暗さに呆れて、クソ大学近くの不動産屋に行ったようだった。
不動産屋が言うに、今のクソ大学の学生の多くが奨学金を借りているらしい。
そして、来店する学生、つまり一人暮らしをする学生は奨学金を借りていない学生の方が少ないそうだ。
多くの新入生は奨学金の説明会などに参加するため、来店に波などがあって大変だとも言っていたらしい。
クソ大学が度重なる学費を値上げしていたり、物価や家賃が上昇しているというのもあるのだろう。
自分が、他の学生と比べ物にならない程度に裕福であることに優越感を感じた。
奨学金を借りて、返せない学生と返せる学生の間でも格差が広がっていくという恐怖である。
容姿がマトモなクソ大学の学生が同情され返せたりするのだろうか。
容姿が醜い学生が返せなかったら、容赦なく自己責任と言われそうだ。
今ハヤリの話題を見ていれば分かる。
社会から気に入られる属性の人間はウルトラ理論で全てが擁護される。
一方で、社会から気に入られない属性の人間は自己責任などと言われる
そして、社会から気に入られる属性の人間から搾取されて見殺しにされていくのだ。
奨学金を借りて、苦しむ人間達を慈愛を受けるべきか選別していく正義感溢れる人達が出てくるのだろう。
生きてきて分かる。