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高速道「時速120km」で吹き荒れる軽自動車への大逆風

■「遅い車」を狙い撃ち

 もっとも、プールする場所が変わっても、反則金が地方公共団体の交通安全対策費の原資となる構図は変わっていない。分配役を外された警察には、引き続き反則金を集めてもらわないと困るし、警察としても全然やらないわけにはいかないという。

「警察は“遅い車”を狙うでしょうね。道交法にはキープレフトの規定があり、高速道路の追い越し車線を連続して走行するのは違反です。この法律にのっとって、後続車が来ているのに右端をトロトロと走っているドライバーを取り締まるわけです。一般的な軽自動車は追い越し車線を走れなくなるでしょうね。もともと軽自動車は日本独自の規格。似たような小型車を手掛けながら、規格にハマらず税の優遇を受けられない海外メーカーからは批判も出ていました。将来的にはTPPでやり玉に挙げられる恐れもあります。女性が好んで買ってきた軽自動車は、なくなる運命かもしれません」(寺澤氏)

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