高速道「時速120km」で吹き荒れる軽自動車への大逆風
遅い車の取り締まりは、安全のためにも有効らしい。交通事故の原因は「スピードではなく、流れを乱す車の存在にある」(寺澤氏)のだという。
経済効果の研究で知られる関西大名誉教授の宮本勝浩氏は、「上限速度が速くなれば、移動時間が短縮されてより多くの仕事ができるようになり、生産性が上がります。経済効果があるのは間違いないでしょう」と指摘する。日帰りできる距離も延びるため、これまでは行けなかった観光地に足を運ぶことも可能だ。休日に家族連れでドライブするサラリーマンには朗報だろうが、女性や高齢者には余計なお世話になるかもしれない。