(夏希)じゃあこちら領収書となります。
ありがとうございました〜。
(迫田)ありがとうございました。
(迫田)はい夏希ちゃんブレンド。
(夏希)は〜い。
(心の声枝分)人生とは分岐点の連続である。
人は日常生活においてさまざまな分岐点に遭遇し選択を迫られている。
何読んでるんですか?ん?「月間アニメニズム」。
へぇ〜。
枝分さんアニメ好きなんですか?えっ?私は今選択を迫られている。
彼女に正直にアニメが好きだと伝えるかそれとも好きではないとうそをつくか。
というのもなぜか昔から世の女性は漫画はセーフなのにアニメはアウトだという風潮がある。
どちらも2次元で物語を表現し大人から子供まで楽しめるすばらしい文化のはずなのに。
そうだ!今こそ世の女性たちに思い知らせてやるのだ!アニメは日本が世界に誇る最高の文化でありその良さを理解できない君たちこそこれからの国際社会で生きる…。
う〜んまろやか。
ピッ!そしてまたあるときは…。
(夏希)新ドラマですかね。
(迫田)そうみたいだね。
自分で犯して自分で推理。
人呼んで「犯罪探偵」。
・
(ドアの開閉音)
(夏希)いらっしゃいませ。
あぁ〜標さん。
(迫田)あっいらっしゃい。
(標)ちょっと店長移転するなら言ってよ。
(迫田)あっごめんなさいいろいろばたばたしちゃってて。
(標)俺全然知らなくて前の店行っちゃったよ。
あれ?カンナちゃんは?風邪でお休みです。
(標)えぇ〜あの子風邪ひくんだ。
これ今朝送られてきたやつ。
(標)ほんとだ〜。
あぁ〜はははっジャン!俺もついに買いましたスマホ。
やっぱ便利だよね〜ほんと。
写真なんかほら画質全然違うし。
はい夏希ちゃんポーズ。
(夏希)今日すっぴんだから無理。
(標)あぁ〜全然平気だよ。
(夏希)無理。
(標)いやべつにどっか載せるわけじゃないしさ。
(迫田)標さん。
えっ?
(迫田)デリカシー。
えっ?枝さ〜ん。
ねえ移転するの知ってた?俺全然知らなくてさ。
前の店行っちゃってそしたら誰もいなくって。
標さん。
夜逃げでもしたの…。
標さん。
デリカシー。
(犯罪探偵)被害者の死亡推定時刻は夜の11時。
(探偵)この間あなたは確かに鑑識の車にいた。
(大島)代わりにあなたが現場にいた。
(探偵)それなのになぜあなたが犯行を行なうことができたのか。
それは…。
(大島)代わりにあなたがやったから。
(探偵)そのとおり。
(大島)あなたは共犯!
(探偵)いやむしろ主犯。
(標)また変なの始まったね。
いいな〜。
何が?温泉。
あっそっち?店長。
何?
(夏希)うち社員旅行とかないんですか?ないよ。
(夏希)えぇ〜?バイトじゃん2人共。
(夏希)いいじゃないですかたまには。
たまには。
(夏希)こないだカンナちゃんと社員旅行どこがいいかなって話してたんですよ。
だから社員じゃないでしょ。
(夏希)カンナちゃんハワイがいいって言ってましたよ。
ふざけんなよ。
(標)行こう行こうねっ行こう。
ちょ一旦いい?何?
(標)えっ何って?いや何かさっきからちょいちょい入ってきてるけど何?
(標)みんなで旅行に行こうって話だよね?でも標さん関係ないでしょ。
えぇ〜?そんな冷たいこと言わないでよ〜。
(迫田)当たり前でしょ何で常連のおっさん連れてくんですか。
(標)みんなで一緒に行こうよ。
(迫田)行きませんよ。
(標)スペシャルなんだし。
(迫田)スペシャルって言うな。
スペシャルか。
・
(金本八重子)他のお客さんの迷惑なんないようにもうどんどん行っちゃって。
・は〜い。
(駒谷丈)あぁ〜あぁ〜。
早く〜。
すぐ点呼取るよ。
(向井)はぁ〜。
まあこれぐらいの子たちは気付かれなくてもしかたないよ。
えっ?お前今誰にも気付かれなかったから気にしてたろ。
いやそんなことないですよ。
そうか?じゃあ行くか。
ピッ!プロ野球生活20年。
ここ数年故障や不振で登板数も減りチーム内での肩身も狭くなってきている。
恐らく今年結果を出さなければ戦力外通告もありえる。
人生には幾多の分岐点があると何かのドラマで言っていたが今シーズン私にとって大きな分岐点となるだろう。
はぁ〜。
よし。
はぁ〜。
(向井)おい入ってくか。
えぇ〜?
(向井)こんにちは。
足湯ですか?
(窪田)ええ。
トレーニングですか?はい。
あれ?何かスポーツやってらっしゃるでしょ?ははははっええ。
野球のほうをちょっと。
(窪田)あぁ〜やっぱり。
その体格じゃご活躍されるでしょうね。
いえいえいえ…。
(窪田)最近の草野球レベル高いから。
じゃあ頑張ってください。
あいつにボールぶつけたい。
やめろ。
あの〜。
はい。
駒谷選手ですよね?あぁははっどうも。
やっぱそうだ〜。
ははっ私ファンなんですよ。
あっほんと?ええ。
へぇ〜。
今日プライベートですか?まあ一応自主トレも兼ねて。
そうなんですね。
いつまでいらっしゃるんですか?日曜まで。
へぇ〜。
ええ。
あっすいません写真ちょっと。
はい大丈夫です。
えっ?あっでもそれ…。
これは今日何曜日かの確認を。
(向井)あっそうなの?はい。
じゃあ頑張ってください。
いや〜ははははっ!ちょちょちょちょっと待って。
ファンなんだよね?はい。
はははっ写真とか大丈夫?はい。
えっ写真いいんですか?いやいやだめなんだ。
了解で〜す。
あっそう。
えっそれはだめならしかたがないって感じ?まあ何かしかたないというか大丈夫です。
いやこんなチャンスなかなかないと思うよ。
なぁ?撮っていいんですか?うんだめ。
じゃあチャンスではないですよね。
じゃあいいよ1枚だけ。
えっそうなんですか?撮る?ちょちょちょいい?とりあえず大丈夫です。
何なの?あんた。
えっ?えっ?いやいやせっかくいいつってんだからさ。
いやいや…じゃあ撮ります?じゃあって何?駒谷。
な…何か感じ悪いもん。
駒谷もういいよ。
何なの?こいつ。
行こう行こう。
すごいムカつくんだけど。
ははははっ。
やっぱかっこいいな。
まさかこんな所で会えると思わなかった。
応援してま〜す!見返してやる。
俺の写真がスポーツ紙の一面を飾るぐらい活躍してどいつもこいつも見返してやる。
えぇ〜すごい。
(向井)ダッシュな。
はい。
えっ?えっ?すいません。
はい。
駒谷選手ですよね?はい。
あぁ〜やっぱり!きゃ〜!あの写真とかって…。
あぁ全然いいよ。
・きゃ〜うれしい!全然全然。
えっ撮って撮って。
ははははっ。
お願いします。
いきます。
はい。
はぁ〜。
はいチーズ。
ピピッカシャ!きゃ〜ありがとうございます。
握手してください。
あぁ全然全然。
きゃ〜!私もしてほしい!はははっ。
頑張ってください。
うんありがとう。
ちょっとあるからごめんね。
はい。
超かっこいい。
・めっちゃかっこいい。
・超足長い。
マジイケメン。
(向井)駒谷準備はいいか?
(向井)よし行くぞ。
よ〜いスタート!投手の生命線は強じんな足腰。
そのために我々投手はとにかく走り込みを…。
あぁ〜!あっ!いって!あぁ〜。
(向井)駒谷!痛てて!いって…。
あぁ〜!痛ててて…。
これ折れてるぞ。
えぇ〜!?
(3人)あぁ〜。
どうしよどうしよ。
痛てて…。
あぁ〜!痛ててあぁ〜…。
どうしました?駒谷選手。
あっさっきの。
大丈夫ですか?痛ててて。
乗せてもらえます?はい。
いって〜。
大丈夫ですか?どうしよう。
折れてますね。
えぇ〜?なあ駒谷。
はい。
お前2段飛ばしで走ったろ。
えっ?どうしていつも1段飛ばしなのに急にむちゃしたんだよ?いや…何かいけるかなと思って。
なあ。
はい。
お前女がいたからかっこつけたんだろ?かっこつけて2段飛ばしにしたんだろ?いやそんなんじゃないですよ。
えぇ〜かっこつけて2段飛ばしで走ったんですか?あの…2段では走りましたけどかっこはつけてません。
何で急に2段飛ばしで走ったんですか。
女性の前だから?だから違うつってんじゃん。
何なんだよあんた痛い痛い…。
いいよどっちでも。
いって…。
これあれですよもう。
もしほんとに骨折してたら今季試合に出られなくなるんじゃないですか?
(向井)そうなるね。
もしあれでしたら戻りますか?えっ?骨折する前に戻ります?どういうこと?じゃあ説明しますね。
人生にはいくつかの分岐点がありましてえぇ〜例えばどんな仕事に就くかどんな部屋に住むか。
階段を1段飛ばしで走るかそれとも女性の前だし2段飛ばしで走るか。
だから違うつってんじゃん。
(向井)違うってほら。
何なのこいつ。
それで?そういう分岐点でどの選択肢を選ぶかそれで人の人生というのは決定していくんです。
このタクシーはお客さんがやり直したいと思う分岐点に戻してあげることができるタクシーなんですよ。
戻る?ええ。
お客さんは先ほど階段を無理して2段飛ばしで走ってしまったために足を痛めてしまった。
ということはその前に戻って1段飛ばしで走るという選択肢を選び直せばいいんです。
まあ細かい説明するのはねもう苦手なんでそれ読んでください。
痛ぇ…。
「選TAXI」?これ過去に戻るってことですか?そうですそうです。
どうですか?あぁ〜ははっ。
大丈夫です。
えっ?あの病院に行ってください。
ちょっと待ってくださいよ。
ほんとなんですって。
いいから病院に行ってください。
えぇ〜。
駒谷選手はどうですか?このまま病院に行ってもどっちにしろ今季絶望ですよ。
もしほんとに戻れるなら戻りたいと思いませんか?そりゃ戻れるなら戻りたいですよ。
じゃあ戻りましょうよ。
もしうそだったらお代はいりませんので。
ねっ。
まあそこまで言うなら…。
駒谷。
じゃあ戻りたい時間を教えてください。
あれ何時だっけ?ん?2時30分だ。
かしこまりました。
温泉いいですよね〜。
お2人はどこの旅館に泊まってるんですか?水葉亭です。
あぁ〜あそこ良さそうですよね。
部屋まだ空いてるかな。
あのすみません。
はい。
これ今って時間戻ってるんですよね?戻ってますよ。
えっこれ戻ってんの?ええ。
あっタイムスリップ感ないから?はい。
何かこうもっと…。
びゅい〜ん!的な?はい。
ははははっ。
お客さんねそれ映画の観過ぎですよ。
今どきそんなびゅい〜ん!なんてタイムスリップ感なんか出してたら…全くははっ。
笑われますよ。
誰に?タイム界わいですよ。
タイム界わい?ええ。
えっ?あっタイムの界わいですよ。
着きましたよ。
えっ?元の神社に戻ってきただけですよね?駒谷選手足の具合はどうです?あれ?治ってる!あっ。
うわすげぇ!治ってます治ってます。
ほんとだ。
お2人はそれぞれさっきの立ち位置に戻ってください。
そこにご自分の等身大パネルがありますのでそれをどけて同じポーズになってください。
そこからが再スタートになりますので。
あぁわかりました。
じゃあお代は1万円になります。
高っ!いや安いほうですよ。
時間戻すなんてファンタジーなことやってるんですからね。
まあまあ…あっちょっといいですか?後で返すんで。
おう。
はい。
(向井)はい。
すいません。
うわすげぇ。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
頑張って!女性意識しないで。
ははははっ。
やっぱあいつ嫌いです。
でもまあ恩人だからな。
ほんとに止まってんじゃん。
へぇ〜。
足細っはははっ。
え〜っとこれをどかして…よいしょ。
でえぇ〜…。
ピピッカシャ!ありがとうございます。
握手してください。
いいな私もいいですか?えっ私も。
あぁ〜はいはい。
きゃ〜!頑張ってください!ありがとありがと。
あのさあの集中できないから静かに。
あっはい。
ごめんねごめんね…ごめん。
(向井)駒谷わかってるな?よし行くぞ。
はい。
よ〜いスタート!わぁ〜。
すごい。
あぁ〜!あぁ〜はぁはぁ…。
よし足は無事です。
無事だけど遅っ。
・何か意外と足遅かったよね。
・プロ野球選手なのにね。
・そう意外。
(甲島)さあ着いたね。
(美緒)ねぇ。
タクシーいないね。
そうだね。
(甲島)あっあぁ〜来たあっ来た来た。
(美緒)あぁほんとだ。
(甲島)はいはいはいはい〜。
(美緒)良かった〜。
(甲島)お願いしま〜す。
はいどうぞ。
(美緒)お願いします。
(甲島)水葉亭まで。
かしこまりました。
新婚さんですか?あぁ〜いやあのまだなんですけどあっでも来週入籍します。
そうでしたか。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
ふふっどれくらいおつきあいされてたんですか?3年です。
へぇ〜。
じゃあプロポーズは彼氏さんのほうから?まあはい。
何てプロポーズされたんですか?
(甲島)それは普通にあの結婚してください的なことを。
へぇ〜。
的な。
はい。
じゃあ正確には結婚してください!ではないってことですか?
(甲島)まあでもほとんどそういう内容のことですから。
正確には何て言ったんですか?いいじゃないですか。
いや教えてくださいよ。
細かい言い回しまで覚えてませんから。
彼女さん。
はい。
何てプロポーズされたんですか?いい?いやいいけど。
ずっと俺の隣で笑っていてほしい。
ほう〜!いいじゃないですか。
ははっいや全然結婚してください!じゃないじゃないですか。
意味同じだから。
いや意味は同じですけど一工夫してるじゃないですか。
一工夫って何ですか一工夫って。
いいな〜。
すいませんそれもう1回もらっていいですかね?はっ?プロポーズの言葉。
えぇ〜何でですか?いやどんな言い方をしたのかちゃんと聞いてみたいんですよ。
やですよそんな恥ずかしい。
お願いお願い。
幸せをね分けてほしいんですよ。
えぇ〜。
1回だけ1回だけお願いします。
おまけしますから。
(美緒)いいじゃん言ってあげても。
えぇ〜じゃあ…。
ずっと俺の隣で笑っていてほしい。
ほう〜!ばかにしてんでしょ。
いやしてないしてないすてきだなって思って。
(甲島)絶対思ってないですよ。
ふふふっいいな〜。
私も言ってみていいですか?はっ?何で?幸せな雰囲気だけでも味わいたくて。
おかしいでしょ。
彼女さんお名前は?美緒です。
じゃあ美緒さん。
今から私が言うんで返事していただいてもいいですか。
あぁ〜はい。
えっ何?これ。
美緒ずっと俺の隣で笑っていてほしい。
はい。
ほう〜!それやめろ。
なぁ。
絶対ばかにしてんでしょ。
いやしてないしてない。
してるわ。
いいな〜ふふっ。
今度は彼氏さんから僕へのパターンもいただけますか?はい?いやちょっと美緒さん役もやってみたくなったんで。
いやおかしいでしょ意味わかんないもん。
いやお願いしますお願いします。
やですよ。
いいじゃないですか。
おまけしますから。
結構ですよもう。
(美緒)ふふっ。
光雄さ〜ん!美緒さんを笑顔にしてあげてください。
何だあいつ。
(美緒)面白い人だね。
でもまけてくれたしいいじゃん。
そうだけど。
行こ。
うん。
いらっしゃいませこちらへどうぞ。
(甲島)お願いします。
(美緒)お願いします。
(甲島)うわ広っ。
(美緒)ほんとだ。
(甲島)すげぇ。
あっあぁ…ほらほらほら見てみ見てみ海海!
(美緒)うわ〜!すごいね〜。
(甲島)ねぇ〜。
彼女とつきあい始めて3年。
人生とは分岐点の連続であると何かのドラマで聞いたことがあるけど来週僕たちは結婚という大きな分岐点を迎える。
どうも。
お食事はどうされますか?一応5時からご用意できますが。
あぁ〜とりあえずお風呂に入りたいんで食事は6時でお願いします。
承知いたしました。
何かありましたらフロントまでご連絡ください。
はい。
内線の7番です。
は〜い。
それではごゆっくりどうぞ。
(甲島)よしじゃあ風呂行こうか。
ん?あっうん。
(甲島)うん。
口コミすごくいい感じだったもんね。
ねぇ。
つるつるになるらしいよ。
ふ〜ん。
修学旅行生いるんだうるさそうだな。
(美緒)う〜んまあでも先生いるだろうしさ平気じゃない?うん。
(甲島)あぁ〜!ふぅ〜。
はぁ〜。
・えぇ〜そしてこちらがえびしんじょうのしょうがあんでございます。
わぁ〜きれい。
(美緒)ねぇきれい。
ご飯のほう先にお出しできますのでご遠慮なくどうぞ。
はい。
それではごゆっくりどうぞ。
おいしそうだね。
(美緒)ねぇすごいね。
(甲島)あっ写真撮ろうか。
(美緒)えっ…。
いいよ今すっぴんだし。
えっべつにいいじゃん。
嫌だ。
(甲島)えっ大丈夫だよ。
べつに誰かに見せるわけじゃないし。
ほらほらじゃあえびしんじょうえびしんじょう持ってほら。
えぇ〜。
(甲島)はいはいいくよはい〜。
はい笑って。
カシャ!
(シャッター音)
(甲島)いいねいいねいいね〜。
よしはい。
じゃあ食べよっか。
うん。
(甲島)いただきま〜す。
いただきます。
お待たせいたしましたショートケーキでございます。
ガシャン!あっ。
あぁ〜!申し訳ございません。
たいへん申し訳ございません。
ただいまお拭きいたします。
申し訳ございません。
あっあの。
はい。
この露天風呂の写真修正してませんか?・してないと思いますけど。
思いますけど?あっしてませんね。
それならいいんですけど。
(甲島)あぁ〜おいしかったね。
ねぇ。
(甲島)ごちそうさまでした。
(美緒)ごちそうさまでした。
はぁ〜。
おなかいっぱい。
はぁ〜。
お風呂もいいしこの旅館当たりだわ。
光雄君。
ん?ちょっとね話があるんだけど。
何?こんなタイミングでこんなこと言うのほんとに勝手で申し訳ないと思うんだけどでもやっぱり後悔したくないから言うね。
うん。
えっ何?あのね。
えっな〜に?婚約をね解消したいんだ。
ぶっ!んっごほっごほっ…。
あっあっ…。
えっ!?ごめん。
ど…どういうこと?いやだから婚約を解消したいの。
急でほんとにごめんなさい。
何で?やっぱり私たち合わないんじゃないかなって。
合わないって…3年もつきあってて今更?うん。
つきあってるときはそんなこと思わなかったんだけど結婚してこれから一生って考えるともしかしたらやめといたほうがいいんじゃないかって。
じゃあ何でプロポーズOKしたの?あのときはほんとに結婚するつもりだったから。
ふざけんなよ。
ごめんなさい。
・バン!
(机をたたく音)本当にこの景色と同じ景色でした?はぁ〜。
(窪田)多分。
お風呂の広さ…。
ちなみに…。
あっどうもありがとうございます。
はい。
光雄さん。
あっ…。
ふふっ。
運転手さん。
どうかしたんですか?はぁ…。
えぇ〜?さっきまで仲むつまじそうにしてたのに。
一体何やらかしちゃったんですか?こっちが聞きたいくらいですよ。
心当たりはないんですか?全くないです。
とりあえず旅館に着いてから婚約解消を言い渡されるまでの2人の会話や行動をできるだけ細かく聞かせていただけますか?はい。
なるほどね〜。
婚約解消につながるような失敗あります?私の推理では写真のくだりです。
写真のくだり?彼女はすっぴんだからって嫌がってたんでしょ?でもだからって婚約解消に発展します?光雄さん。
女性にとってすっぴん問題というのは我々男性が思っているよりもずっと重大なことなんです。
そうなんですか?光雄さんにねレンズを向けられながら彼女は思った。
この人はなぜ嫌がる私のすっぴん写真を撮るのだろう。
女はいつだってベストな状態で写真に写りたい。
そんな女心も理解できないのか。
それとも私のことを女だと思っていないのか。
こんな男と結婚してもいいのだろうか。
いや良くない!私はこの男と結婚したら女として終わってしまう。
無理!そんなの絶対に無理!えぇ…。
そして彼女は婚約を解消し女でいることを選択した。
なるほど。
光雄さん女はいくつになっても女でいたいんですよ。
そっか〜ミスった〜。
まあでも良かったんじゃないですかね?原因がわかっただけでも。
良くないでしょ。
もう婚約は解消したんだもん。
だったら戻ればいいでしょ?婚約を解消される前に。
えっ?「選TAXI」。
お代はそこそこしますけどどうですか?ほんとに戻れるんですか?はい。
もちろん戻ったからといって必ずうまくいくとはかぎりません。
ただ戻らなければこのままですよ。
戻ります。
かしこまりました。
さあ着きましたよ。
いやただ旅館に戻ってきただけですよね。
光雄さん先ほど浴衣に染みが付いていましたよね。
はい。
コーヒーこぼしちゃって…。
えっ?えっ!えっえっ!き…消えてる!ふふふっ。
えっ!ははははっ…。
えっ?えっえっ…。
ははははっ!いってらっしゃい。
(甲島)あっ…すげぇ。
おっあっ…。
ほんとに止まってる。
おっこれか。
よいしょ。
えぇ〜そしてこちらがえびしんじょうのしょうがあんでございます。
(美緒)へぇ〜きれい。
ねっねっねっ。
ねっ。
ご飯のほう先にお出しできますのでご遠慮なくどうぞ。
はい。
ではごゆっくりどうぞ。
はい。
(美緒)わぁ〜おいしそうだね。
そう…ねぇ〜。
ねっ。
じゃあ食べよっか。
うん。
いただきます。
いただきます。
ん?あれだねすっぴんもかわいいね。
どうしたの?急に。
ううん食べよ食べよ。
うん。
(甲島)俺らが中学生のときなんかそんなことばっか考えてたもん。
だからあの子たちも絶対そう!そっか。
おう。
ねえ。
何?ちょっとね話があるんだけど。
何?こんなタイミングでこんなこと言うのほんとに勝手で申し訳ないと思うんだけど。
何何何…。
でもやっぱり後悔したくないから言うね。
うんえっ?何?あのね。
うそでしょ。
婚約を解消して…。
はぁ?写真撮ってないじゃん!えっ?ふざけんなよ何なんだよあのタクシー!えぇ〜ちょ…。
2階はどうです?景色。
まあ悪くないですよ。
なるほど〜。
(甲島)ちょっと運転手さん!おっ光雄さん。
どうでした?
(甲島)どうでしたじゃないですよ。
あんたぼったくりタクシーでしょ!違いますよ人聞き悪いな。
ちゃんと時間は戻ったでしょ。
でも何も変わらなかったじゃないですか!金返せ。
まあまあまあ。
とりあえず車で話聞きますよ。
どうもすいませんね。
あぁいえ。
行きましょ。
(甲島)どうしてくれるんですか!それはしかたないでしょ。
そういうことだってありますよ。
しかたないって…運転手さんがすっぴん写真が地雷だって言うから写真は撮らなかったんですよ!あぁそうか。
私が言ったんだ。
そうですよどうしてくれるんですか!でも私はやっぱりキーワードはすっぴんだと思うんですよね。
だから写真は撮らなかったんですよ。
光雄さんお風呂と食事でお風呂を選択したんですよね?
(甲島)ええ。
そこですよ。
えっ?そこは食事を選択するべきだったんですよ。
何でですか?確かにすっぴんで写真に写ることは回避されたかもしれない。
だけど先に風呂に入ることを選択したせいで彼女は風呂上がりのすっぴん状態で食堂という人目にさらされる場所に行くはめになった。
食事をしながら彼女は思った。
自分のフィアンセのすっぴん状態を人目にさらすなんてどういう神経をしてるんだろう。
私はこれから先もこの男の手によっていろんな場所ですっぴんをさらされるのか。
そんなデリカシーのない男と結婚してもいいのだろうか。
いや良くない。
私は女でいたい。
そうだ!婚約を破棄しよう。
私が私でいるために。
それだ。
ほんとですか?ええ。
それに違いない。
確かに僕はデリカシーに欠けてました。
年頃の女性が嫁入り前に公衆の面前ですっぴんをさらす。
それは我々男性には計り知れない屈辱なのかもしれない。
それなのにそんなこともわからずに俺はばかみたいに和食懐石に舌鼓を打って。
何でもっと彼女の気持ちを察してあげらんなかったんだろう。
運転手さんチェックインした直後の4時30分に戻ってください。
わかりました。
あっそうだこれ。
ん?ようこそタ〜イム空間へ。
私の名前はこの船の船長キャプテン枝分です。
これから皆さんをすばらしいタイム旅行へと…。
ビューン…ご案内いたします。
あのすいません。
はい。
これ何ですか?これとは?だからあのこれとかちかちかとかまあもろもろです。
あっ…。
タイム演出のことですか?ビューン…えっえっ…タイム演出?ええ。
お客さんがさっきからタイムスリップ感がないって言うから盛り上げようかなと思いまして。
あぁ…じゃあ戻るのとは直接関係ないんですか?まあ関係ないっちゃあないですね。
ビューン…ないっちゃあない。
ないです。
じゃあ大丈夫です。
えっ?大丈夫ですなくて。
ごめんなさい。
怒りました?ごめんなさい。
全然いいですよ。
すいません。
怒ってません。
ビューン…頑張って!頑張って!お食事はどうされますか?一応5時からご用意できますが。
食事を。
食事を先にとります。
ねっ。
うん。
・承知いたしました。
よ〜しこれで完璧。
へぇ〜。
過去に。
ええ。
もし何かやり直したいなぁってときは連絡ください。
はははっ。
やり直したいね。
私はもう十分かな。
いやいやこれはもうちらしですのでもしよろしかったら。
じゃあ。
はい。
(甲島)新婚旅行も楽しみだな〜。
ふふふっ。
ははっ…。
よし。
じゃあお風呂に行こっかねっ。
(美緒)あっあの…。
ん?
(美緒)ちょっとその前に話があるんだけど。
はぁ?こんなタイミングでこんなこと言うのほんとに…。
えぇ〜!婚約破棄だ。
ねえそうでしょ?えっ!あっ…うん。
もう何だよ…。
じゃあどうすりゃ良かったんだよ!
(美緒)えっ?もうわっかんねぇよ俺。
好きにしてくれよ!あっあっあっあっはぁ〜。
後ですね仮にこれからチェックインしたら食事は食べられます?はい今ならまだ大丈夫ですよ。
わかりました。
じゃあチェックインします。
はい。
ではこちらにお名前とご住所とご連絡先お願いします。
はい。
・
(足音)え〜っとあれ?今日…。
美緒さん?さっきはどうも。
あっどうも。
後ですねお風呂なんですけど。
あのすいません。
駅まで乗せてもらえますか?あっえぇ〜わかりました。
すいませんでは後ほどまた。
かしこまりました。
行きましょうか。
もしかしてお帰りですか?はい。
何かあったんですか?
(窪田)婚約を破棄。
はい。
あらら何でまた?マリッジブルー。
はい。
すっぴん問題じゃなかったんだ。
えっ?いえ。
(窪田)結婚を控えた女性がよく陥る精神状態ですよ。
聞いたことありませんか?いやありますけどマリッジブルーで婚約破棄することなんてあるんですか?人によってはあるみたいですよ。
友達にも相談したりして最初は一時的なものだろうって思ってたんですけど。
なるほど。
そんなとき何も知らない彼が私を温泉旅行に誘ってくれて。
それが今回の旅行。
温泉にでも来れば心も晴れるかもしれないとも思ったんですけどそれどころか思考がどんどん悪いほうに働いて。
ほんとに彼には申し訳ないけどでも今言わないと彼の戸籍にバツを付けてしまうことになるから。
ちなみに彼は何て言ってました?私が切り出そうとしたら空気で察したのか向こうから先に言いだして。
あぁ〜。
ひどい女ですよね。
でもきっと本人が一番悩んでたんじゃないですかね。
そうなんですかね。
そりゃそうですよ〜。
1度は結婚を考えた相手なんですよ?
(窪田)もう1度よく2人で話し合ってみたらどうですか?いやでももうどなって部屋出てきちゃいましたから。
でもまだ彼女のこと好きなんでしょ?もちろん好きでしたよ。
どんなところが?優しいところですかね。
確かに。
確かに優しそうでしたね。
あんな優しい人を裏切っちゃいました。
そ〜んなことはないですよ。
たまたま結婚には至らなかっただけで2人で過ごした時間にうそはなかったわけですから。
ねっ。
何かこの2週間結婚して環境が変わっちゃうこととかこの先の人生のこととか変に考え過ぎて私一番大事なこと忘れてました。
大事なこと?彼を好きなこと。
今思い出したんですか?私何でそんな大事なこと忘れちゃうかな。
だめかもしれないけど引き止めてもう1度話し合ってみます!きっと大丈夫ですよ。
窪田さんありがとうございました。
戻ります?戻りたいです。
でも…。
じゃあ戻りましょうよ。
(美緒)「選TAXI」?どうです?大丈夫です。
えっ?でも…。
あぁあの戻りたいは過去じゃなくてこのまま旅館に戻りたいって意味です。
えっだってもう婚約破棄しちゃったし。
うんだから戻らなきゃ。
えっ?どういうことですか?だってあんな自分勝手なこと言っておいて過去に戻っちゃったらそれを謝ることできないでしょ。
あぁまあそうか。
じゃないと過去に戻って自分がしたことちゃらにするなんてずるくないですか?確かに。
彼は戻りまくってましたけどね。
ところでそれ何ですか?えっこれ?あっこれはまあべつにあれ…あれですけど。
はい到着しました。
はい。
きっと大丈夫ですよ。
頑張ります。
はい。
じゃあ開けますね。
ありがとうございました。
枝分様あのチェックインはどうされます?あっそうか…。
あっ。
じゃあ今からします。
あっかしこまりました。
はい。
とりあえず温泉に入ってそれから行こう。
・あぁ〜すいませんごめんなさい。
何か賭けます?えっ?そうだな〜…。
じゃあ負けたほうがビールおごる。
おっいいね。
よし来い!手加減しませんよ。
おう。
あぁ〜!あぁ痛い痛い!
(向井)駒谷!いって〜!
(向井)駒谷!いって〜!
(向井)駒谷!
(3人)あぁ〜。
痛ぇよ〜。
(向井)あっいた!あっ運転手さん運転手さん!これ。
えっ?またやっちゃった。
私これから温泉入るところだったのに。
すいません。
(向井)さあ来い。
行きますよ。
(向井)おう。
(向井)ほっ。
ほっ。
スマッシュ!あぁ〜くそ!
(向井)ははっ。
あぁ〜もうやだ!よし俺の勝ちだ。
もう。
ビールな。
わかりましたよ。
ヘイ〜はっはぁ〜ひひっ。
まあ骨折に比べりゃ安いもんだよ。
はははっ。
(浅井)あっ卓球あんじゃん。
(篠村)おぉ〜ほんとだやろうぜやろうぜ。
やろうやろう。
(浅井)あっ先生審判してくださいよ。
だめだめもうすぐレクリエーション始まるから早く宴会場に行きなさい。
(浅井)えぇ〜1試合だけ1試合だけ。
(篠村)1試合やったらすぐ行くからさ。
だめだってば。
ほら行って。
(浅井)行こ。
(篠村)ああ。
…んだよ。
ちっ。
えっ?今あいつ舌打ちしたよね。
私のこと融通の利かない大人みたいな目で見たよね。
ウザ〜。
私の名前は金本八重子。
たまたま名前が某教師ドラマと近いために生徒たちからは必ずといっていいほどこう呼ばれる。
あぁ〜あ今日も面倒なことばっかりだったな。
(篠村)いやいやもうほんとマジで。
(浅井)ヤベェなここの滝。
なぁ。
(篠村)いやほんとだって。
何だ?これはははっ。
カシャ!
(小山)おいやめろよ。
(篠村)お前1人何やってんのこんなとこでさ。
すげぇ〜なこれ。
(浅井)ちょっと見て見て見て。
触らないでよ。
(浅井)「ラブ&学級崩壊」。
聖地巡礼。
返してよ!
(浅井)な…いいだろ修修!見てみこれヤバくね?
(小山)返してって!
(浅井)何だよ。
(篠村)見せろ見せろ。
(浅井)引っ張んなよ。
(小山)おいちょっと待ってよ!
(篠村)おぉ〜。
(麻尋)やめさせなよ。
(浅井)いいじゃんちょっとぐらい。
(篠村)見せろよちょっと。
(麻尋)先生先生。
何かあそこもめてるんですけど。
えっ?
(麻尋)あそこ。
うわ〜めんどくさい。
ていうかああいうのって下手に教師が首突っ込むと余計こじれるんだよな。
ですぐ親とか出てきちゃうし。
今の親って何でもかんでも担任のせいにするし学校も学校で親の言いなりだし。
でも無視するわけにもいかないし。
・ピピピピピッ!
(ホイッスルの音)・
(小野寺)おいおいどうした?お前ら。
うわ〜もっとめんどくさいの出てきた。
何だえっ?けんかしてたのか。
(浅井)いやべつに。
(小野寺)うそつけ。
先生なけんかするなとは言わない。
男同士時にはぶつかり合うことも必要だ。
出た〜若いやつらに理解あるぞアピール。
(小野寺)ぶつかり合ったあとは最後は必ず仲直りしろ。
ていうかぶつかり合うって何?
(小野寺)いいか!全力で楽しむぞ!おぉ〜!よ〜しこれでノーサイドだ。
ラグビーの例えいる?
(小野寺)さあお前ら滝を全力で楽しんでこい。
この教師は「スクール・ウォーズ」とかそれ系のドラマに影響を受けて教師を志した典型的なパターンである。
昔ならそれで良かったかもしれないけど今の教育現場でそんなの通用しない。
我々中学教師は義務づけられた教育を淡々と行なえばよいのだから。
(岸川)先生方最後までトラブルや事故がないよう気を付けてください。
ではよろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
(小野寺)じゃあ見回り行ってきます。
(岸川)お願いします。
(村田)お願いします。
(岸川)よいしょと。
あぁ〜あ。
あれ?私のキープしてたおまんじゅう知りません?
(村田)私わかんないです。
(岸川)あれあれ?誰?・ここにあったやつですか?
(村田)えっ?・ここにあったやつですか?
(岸川)違いますよ。
・違います?俺ここにあったやつ食っちゃった。
(村田)あっあっ…。
(浅井)小野っち。
ん?
(浅井)今下にいたおじさんずっと1人でぼ〜っとしてたんだけど自殺しにきたとかじゃない?えっ?ほらよくドラマであるじゃんそういうの。
(小野寺)そんなわけないだろ。
(篠村)あっあのおじさん自殺の名所のポスター見てたよな。
(浅井)そうそうそうそうしかもずっと見ててさ。
(篠村)ヤバいって。
(浅井)マジ怖かったよなあれ。
(岸川)金本先生。
あっはい。
(岸川)そういえば昼間B組の生徒がもめてたって聞いたんですけど。
あぁ〜ちょっとしたいざこざですね。
(岸川)気を付けてくださいね。
修学旅行先でのトラブルは全て学校の責任になっちゃいますから。
はい。
この人は学年主任の岸川先生。
口を開けば私にプレッシャーをかけてくる。
(岸川)6年前だったかな?修学旅行先で生徒同士の恋愛のいざこざがあって結果的にそのときの担任がクビになったんですよ。
恋愛のいざこざで?
(村田)ありましたね。
沢田先生でしたっけ?そうそう。
本人はよかれと思って応援してあげたんでしょうけど逆にこじれて問題になっちゃって。
結局親まで出てくる騒ぎになったんですよ。
(村田)本当に忘れられません。
・
(戸の開閉音)・
(小野寺)戻りました。
(岸川)お疲れさまです。
・お疲れさまです。
(小野寺)あの〜。
(岸川)どうしました?
(小野寺)この辺に自殺の名所なんてあったりします?
(岸川)自殺の名所?
(村田)どうかしたんですか?
(小野寺)いや生徒から聞いたんですけどね中年の男性が自殺しようとしてるんじゃないかって。
(岸川)そうなんですか?
(村田)確かに自殺の名所みたいな崖はあるっちゃありますけど。
(小野寺)そうなんですか?金本先生どこ行かれるんですか?あっちょっとお手洗いに。
はぁ〜。
何?告白?うわ〜思春期っぽ〜い。
稲川君と太田さん。
えっ何?振られたの?よし見なかったことにしよ。
さすがに恋愛なんて教師が首突っ込むことじゃない。
修学旅行で告白か〜。
あの。
(岸川)どうしました?さっきの話なんですけど何で担任がクビになっちゃったんですか?
(岸川)あぁ〜あれね。
そうそう女子に振られてやけを起こした生徒がそのまま旅館を飛び出して事故に遭ったんですよ。
えっ自殺とか?
(岸川)まあそんなところですね。
そうなんですね。
(岸川)命に別状はなかったんですけど当然修学旅行先での事故は完全に学校の責任ですから担任がクビに。
なるほど。
ちなみにその先生は今?
(岸川)確かそのまま教師も辞めて地元に帰っちゃいましたね。
あぁ〜そうなんですね。
(岸川)金本先生申し訳ないけどお茶買ってきてもらえません?えっ?何で私が?
(岸川)廊下に自販機があるんで。
だったら自分で行けよ。
わかりました。
・金八先生!どうしたの?早く寝なさい。
麻尋が。
太田さんがどうしたの?どっか行っちゃったみたいで。
どこ行っちゃったの?わかんないけど部屋にジャージーが置いてあるから多分制服に着替えて出てると思う。
(回想岸川)女子に振られてやけを起こした生徒がそのまま旅館を飛び出して。
(村田)確かに自殺の名所みたいな崖はあるっちゃありますけど。
うそでしょ。
太田さん?来てないけど。
稲川君さっき太田さんと一緒にいたでしょ?
(稲川)はっ?えっ修太田と一緒にいたの?いないけど。
いやいたじゃない。
(稲川)いないつってんじゃん。
えっちょ…えっえっ。
ちょちょちょちょっと!ちょ…。
・
(小野寺)金本先生。
何か問題ですか?あっ…いえ大丈夫です。
(小野寺)お〜いお前たちもう消灯時間過ぎてるぞ。
明日も全力…。
行こうかねっ。
行こ行こ行こ。
小野寺先生にはないしょにしといてもらっていいかな。
はい。
じゃあ戻ってて。
あの人に言うと大ごとにされちゃう。
いやいくらなんでも自殺なんか。
あの。
あっすいません。
あのこの辺に何かその自殺の名所みたいな場所があるって聞いたんですけど。
えっ?あぁ〜何かあるみたいですよ。
それってどの辺にあるかわかりますか?えっとねこの旅館の前の道を確か…あれ?あっいや私がするわけじゃないですよ。
その教え子が…。
教え子?あぁ修学旅行の先生ですか。
はい。
えっ!生徒さん自殺しちゃったんですか?あっいやまだわからないんですけどその場所に行った可能性が。
そりゃまずいですね。
その場所ってどう行けばいいですか?えっえぇ〜…あっ!ここですよここ。
もしあれだったら車出すんで送っていきましょうか?いいんですか?もうそろそろだと思いますよ。
あっとまってください!あっあれって…。
うそ…。
とりあえず現場まで行きましょうか。
はい。
それか…。
戻ります?戻る?もしかしたら生徒さんの命を救うことができるかもしれません。
お願いします。
かしこまりました。
えぇ〜何分前にしましょう?告白する前…40分前くらいに。
告白する前の?ええ。
告白さえ阻止すればこんなことにもならないと思うので。
なるほど。
あれ?パネル?パネルってどこ?ここか。
そうなんですか。
(岸川)金本先生?何してるの?消灯時間過ぎてるでしょ。
2人共早く部屋に戻りなさい。
ほら。
よしこれで大丈夫でしょ。
ていうか振られて自殺するなら告白なんかしないでよね。
(岸川)あっ金本先生申し訳ないけどお茶買ってきてもらえませんか?廊下に自販機があるんで。
行ってきます。
(岸川)お願いします。
えっ?小山君?何?今度は小山君が太田さんに告白してんの?いやそれは無理でしょ。
えっじゃなくて?太田さんが告白して振られたってこと?いやそれはさすがにないか。
じゃあ何?あれ。
あっ小山君に相談したのか。
でもこう言っちゃあれだけど小山君に相談してもなぁ。
まあ誰かに話して楽になるなら何でもいいけど。
どうぞ。
(岸川)あぁすいませんね。
はいどうぞ。
ありがとうございます。
前すいません。
(小野寺)頂きます。
・コンコン!
(ノックの音)・コンコン!
(岸川)おっ?生徒ですかね?えぇ〜また?また?どうしていなくなっちゃったの?わかんない。
(小野寺)金本先生どうしました?あっいや何でもないです。
(小野寺)お前ら消灯時間過ぎてるぞ。
言っておくから大丈夫ですよ。
先生捜してくるから他の子や先生には黙っといて。
うん。
もう〜何なの太田さん。
あっいた枝分さん!あっ先生。
大至急お願いします。
えぇ〜私これからやっと露天風呂に…。
わかりました。
あぁ〜。
あぁ〜!何で?かぁ〜。
その小山君って子に振られたってことじゃないですか。
でも稲川君に告白しようとして邪魔が入ったからって別の子に告白するなんてことあります?じゃあ小山君が告白したってことですかね?だったら何で太田さんが自殺なんて?あっそっか。
う〜ん謎だな〜。
これもしかしたら恋愛のいざこざとかじゃないんじゃないですか。
いやいやいや。
思春期の男女が他に何でごたごたします?もう本人たちに聞いてみたらどうです?えぇ〜。
こういう問題って教師が下手に介入すると余計こじれる可能性があるんですよ。
ふ〜ん。
でもやっぱり原因を追及したほうが早いと思いますけどね私は。
う〜ん。
いやとりあえずあの3人の接触を徹底的に阻止します。
君たち何してるの。
寝なさい。
(村田)はい。
(小野寺)あっ頂きます。
はぁ〜。
(村田)金本先生どうしました?あっいえ。
あっありがとうございます。
よいしょ〜。
さすがにもう大丈夫でしょう。
でも一応確認してみよ。
あれ?どちらに?先生?えぇ〜!太田さんいない?うん。
もう〜何なの?あの子。
意味がわかんない。
あの自殺だって太田さんかどうかわからないですし。
とりあえず原因を突き止めてからじゃないと戻る意味なんかないと思いますよ。
原因…。
とりあえず見にいってみましょう。
だからって死ぬことはない。
まず鑑識として罪を償え!近づくな!それ以上近づいたら私は死ぬ!何?じゃあ帰る。
えっ?じゃあ死なない。
(探偵)じゃあ解決。
じゃあ良かった。
・はいカット!チェック!・は〜いチェックOKです。
拳銃の寄りいきま〜す。
えぇ〜本日デビット伊東さんよりラーメンの差し入れがございます!ありがとうございます!
(津田)デビさん。
俺2回目デビットラーメン。
(伊東)ありがとうございます。
・温まるな。
・仕事仕事…。
はい仕事戻って。
ラーメンの差し入れですって。
ユキさん出番です。
はい。
お願いします。
は〜い。
こちらです。
お願いします。
すげぇ〜。
では入りま〜す。
とりあえずあれが太田さんじゃなかったのはいいにしても太田さんはまだ見つかってないわけですから。
稲川…君?いや小山君たちに事情を聞いたほうがいいんじゃないですか。
聞いても話さないですよあの子たち。
そりゃあ信用されてないからでしょう。
こっちがまっすぐ向き合わなかったらそりゃああの子たちだって腹なんか割ってくれませんよ。
だって教師が首突っ込んだら余計こじれるかもしれないしそれこそ全部学校の責任になっちゃうんですよ。
はぁ〜。
何かかわいそうだな先生のクラスの生徒たちは。
どういう意味ですか?だって先生はさっきからず〜っと自分の心配しかしてないじゃないですか。
嫌だな〜こういう何かあくまでも自分は職業としてやってますみたいな先生。
私だって最初は違いましたよ。
えっ?私だって最初はもっと生徒たちと向き合って時にはぶつかり合って一緒に心の汗を流そうみたいな教師目指してましたよ。
そうなんですか?でも現実はそんなの通用しなくて何かあったらすぐに親が乗り込んでくるし。
何でもかんでも担任のせいにされて。
そりゃこうなりますよ。
へぇ〜。
先生も昔はじゃあ熱い教師だったんですね。
そうですよ。
私なんて「ごくせん」見て教師目指してたぐらいですからね。
「ごくせん」?
(小野寺)あれ?金本先生。
あぁ〜。
先生?副担任です。
どうも枝分です。
小野寺です。
先生聞きましたよ太田がいなくなっちゃったそうじゃないですか。
誰に聞いたんですか?女子生徒たちです。
もう〜。
何があったんですか?えっごめんなさい。
ちょっと整理させてもらっていいですか。
えっと太田がいなくなったことでこうタイムスリップしてそれでえ〜っと何度かやり直してる状態ということですか?ええ。
うわ〜すげぇ!何だそれ。
声が大きいですって。
いやそれでどう思います?いや僕ね子供の頃からSFものとか大好きでちょっと感動してます。
「バック・トゥ・ザ」…。
いやそっちじゃなくて。
あっ太田の件?そうです。
あぁ〜ああ。
あぁだったら恋愛のもつれなんかじゃありませんよ。
何でわかるんですか?先生知らないんですかあいつらの関係。
3人共小学校が同じなんですよ。
ええそれなら知ってますけど。
(小野寺)うん。
あいつら当時は同じグループでいつもつるんでたんですよ。
そうなんですか?いやそんなことも知らなかったんですか?何で先生は知ってるんですか?前に太田から聞きましたから。
あの子私にはそんなこと言ったことない。
うんそれは先生がコミュニケーションを取ろうとしないからでしょ。
だって下手に深入りして何かあったとき…。
(小野寺)またそれですか。
先生びびり過ぎですよ。
はぁ?モンスターペアレンツがどうだとか最近の中学生は昔と違うとか。
だってそうじゃないですか。
確かにそういう親御さんもいらっしゃいますけどみんながみんなそうじゃないし生徒たちだって話してみるとけっこうみんな意外と素直ですよ。
ほんとそうですよ。
そうですよ。
何だかさっきから1人で悲劇のヒロインみたいな顔して今の学校教育に絶望してる感出すんですよ。
出してませんけど。
いや出してましたよ。
私だって昔はドラマのような先生になりたいなとか言って遠い目してたじゃないですか。
してませんけど〜。
いやしてましたよ。
心の汗がどうだとか言って。
心の汗?何ですか?それ。
何でもないです。
何だかね先生も本当は生徒たちと一緒に心の汗を流したいんですって。
えぇ〜意外。
いいでしょべつに。
あの〜それもう1回もらっていいですか?心の汗のくだり。
はぁ?聞きたい聞きた〜い。
えぇ〜嫌ですよ。
いいじゃないですか。
せっかくいいシーンだったんだから。
シーンって何ですか?絶対ばかにしてるでしょう。
いやばかにしてませんよ。
先生も意外と熱いんですね。
はぁ?自分だってドラマの教師にかぶれてるじゃないですか。
そうですよ悪いですか?小野寺君。
はい。
君は潔くて気持ちがいい!あざっす!もういいでしょ。
それより3人に何があったんですか?あぁ多分当時のことが関係してると思うんですけど。
とりあえず僕今から小山と稲川のとこに行って話聞いてきますよ。
じゃあ枝分さんどうも。
いってらっしゃい。
あっ待って!私が行きます。
担任ですから。
カシャ!何ですか?何ですか?いいえ。
チーン!稲川君ちょっといいかな?何?聞きたいことがあるから。
消灯時間だから。
そんな規則より大事なものがあるでしょ。
えっ?僕?僕べつに何も…。
いいからついておいで。
あっちょっと待ってください。
悪いようにはしないから。
君たち太田さんと何があったの?
(稲川)いやべつに。
わからないです。
(稲川)もういいっすか?帰って。
じゃあ太田さんはどこに行ったの?君たちと何かあったからいなくなっちゃったんでしょ?
(稲川)いなくなった?他のみんなには言わないから先生には話して。
信用しなさい。
カシャ!・太田さん。
まさかここに来てるとはね。
(小野寺)はいいくぞ。
はい321。
カシャ!
(小野寺)はい〜。
(麻尋)もう1回もう1回。
あの3人小学校の頃から好きなアニメがあって…。
「ラブ学」。
「ラブ&学級崩壊」。
もうセンスいいな〜。
当時はよくその話で盛り上がったりしてたらしいんですけど中学に入ってグループが変わり始めて。
あぁ〜それよくありますよ。
稲川君なんかはクラスの中心に入っちゃったもんだから自分がアニメオタクだったことや小山君と仲良しだったことを周りに知られたくなかったんでしょうね。
納得がいかないな。
太田さんもきっとそれが寂しかったんでしょう。
そんなとき修学旅行先がたまたまアニメの舞台になった場所ということもあって。
なるほど。
しかもこの神社主人公が友情を誓った場所ですからファンにとってはもう聖地ですよ。
そうみたいですね。
それをきっかけにまた仲良くしたかったんでしょう。
なるほど。
はぁ〜それなのに2人が冷たく断っちゃったもんだから太田さんも意地になって結局1人で。
そうか。
でもどうしてそこまでこだわったんでしょうかね?太田さんだけ東京の高校を受験するから最後に思い出作りがしたかったんでしょう。
うわそうか甘酸っぱいな〜。
撮った?はい。
特別だからね。
こんな時間にここに来たことはないしょ。
わかった?
(麻尋)はい。
稲川君。
何?グループ違うのを無理に仲良くしろなんて言わないけど幼なじみなんだから小山君がからかわれてたりしたら君が助けてあげないと。
うん。
何かあったら先生に言いな。
えっ?あぁうん。
よし。
ねえ。
ん?金八先生どうしたの?何が?
(稲川)何か急にドラマの先生みたいな感じ出してきてキモいんだけど。
(小野寺)お前それ絶対本人に言うなよ。
殺されるぞ。
どうしました?
(小野寺)えっ?いやいやいや。
ほら見てくださいよこれ。
いい写真じゃないですか。
おぉ〜いっぱい撮ったね。
ねえ。
あの…。
私も撮ってもらっていいですか?ん?
(小山)えっ?ふふっファンなんです。
あはははっ。
(小山)はははっ。
ありがとうございますやった〜!あっ窪田さん。
あぁ〜枝分さんこれからお風呂ですか?ええやっと入れます。
そうですか。
ごゆっくり。
ん?おっおい駒谷。
よせ駒谷。
あっあっ!はははっ。
冗談ですよ冗談。
(向井)ああ。
食べ終わっても勝手に部屋に戻らないように。
(生徒たち)は〜い。
それじゃいただきます。
(生徒たち)いただきま〜す。
(小野寺)いただきます。
昨日はよく眠れましたか?ええ。
あっ先生それより前から聞きたいことがあったんですけど。
(小野寺)何でしょう?寒くないんですか?えっ?いつもポロシャツで。
(小野寺)寒くないですよ。
鳥肌立ってません?
(小野寺)立ってませんよ。
キャラ守るの大変ですね。
(小野寺)キャラって何ですか?
(美緒)光雄君。
(甲島)ん?おっおっふふふっ。
カシャ!あっいいね。
(甲島)うん。
ねえ私も撮って。
えっ?いいの?うん何で?いやだってメークまだ…。
えっすっぴんヤバい?あっあっ…いやいやもう全然全然!
(美緒)じゃあいいじゃん。
うん。
はいいくよ〜。
(美緒)うん。
カシャ!
(甲島)あっいいねかわいい。
(上野)野上拓篤さんですね?あなた方は?何の用ですか?
(下田)1996年1月都内で起きた北間蔵雄さんに対する傷害致死事件のことで署までご同行願いたいのですが。
あっ…行くのは構いませんが何かの間違いじゃありませんか?
(上野)身に覚えはないと?いや身に覚えは…。
ありますよ。
ただその事件は昨日時効になったはずです。
ですからもう私が裁かれることはないんですよ。
でなきゃこんなとこで堂々と朝食食べてませんよ。
お引き取り願えますか?私はこれから食後のデザートを食べなきゃならないんで。
野上さん。
何ですか?
(上野)あなた10年前10日間ほどハワイに行かれましたよね?10年前?ええ行きましたよ。
(上野)ご存じありませんか?海外に滞在してる期間は時効の進行が停止するんです。
あなたの時効が成立するのはあなたがハワイにいた日数分を延長した10日後なんですよ。
残念でしたね。
さあ行きましょう。
(窪田)知ってましたよ。
えっ?
(窪田)海外にいる間は時効が進まないことぐらい知ってましたよ。
その上で時効だと言ってるんですよ。
(上野)どういうことですか?いやだから私がハワイに滞在した10日間を足したうえで昨日が時効だと言ってるんですよ。
何?
(下田)そんなはずはない。
わかりました。
詳しくは署でお話しましょう。
(上野)お願いします。
(窪田)あっ部屋に荷物だけ取りにいってもよろしいでしょうか?いや〜ここねいい旅館でしたよ。
(上野)そうみたいですね。
ええほんでねまたこの部屋がねすごくいいんですよ。
ほら。
高さもちょうどいい。
あっ…。
(窪田)あっ…。
あっ…。
(上野)おいい…行くぞ!
(下田)はい!
(窪田)あっあっ…。
ははっ。
・コンコンコン…
(窪田)あっ…。
窪田さんどうしたんですか?
(窪田)ちょとりあえず出してください。
えっ?はい。
・ガシャン!・きゃ〜!何があった?
(下田)野上の仕業でしょうか?・あのすいません大丈夫ですか?大丈夫ですよ片づけておきますので。
(向井)お前は触るな危ない。
あの弁償しますんでごめんなさいね。
ちり取り持ってきて。
はい。
おい野上追うぞ。
はい。
何があったんですか?2階から突き落とされまして。
えっ誰に?命を狙われてるんです。
命を?
(窪田)枝分さんこのタクシー過去に戻れるって言ってましたよね?ええ。
30分前に戻ってもらえますか?でもそれよりまず警察に行ったほうが。
相手はプロの殺し屋です。
顔を知られてしまったら警察なんかじゃどうすることもできません。
えぇ〜。
私があの旅館にいることがバレる前に戻ってそれから警察に行きます。
それで助かるんですか?それしか方法がありません。
わかりました。
着きましたよ。
あっあっすごい。
はははっ。
ほんとなんですね。
じゃあくれぐれも気を付けてくださいね。
あぁはい。
何かあったらいつでも連絡ください。
あっありがとうございました。
(美緒)光雄君ねえ私も撮って。
(甲島)えっ?いいの?
(美緒)うん何で?
(甲島)あっいやだってメークまだ…。
(美緒)えっすっぴんヤバい?
(甲島)あっ…いやいやいや。
いませんね。
う〜ん。
(甲島)全然!
(美緒)じゃあいいじゃん。
(甲島)じゃあ撮るよ。
カシャ!
(甲島)あっいいねかわいい。
すいませんすいませんちょっといいですか?
(甲島)はい。
(上野)ここに50歳ぐらいの中年男性いませんでした?
(下田)この人なんですけど。
(甲島)あぁ〜窪田さん。
ちょっと前まであそこに座ってましたけど。
(上野)えっ?
(甲島)あっ…でも何か急いで…。
(上野)逃げられたか。
(下田)我々が来たことに気付いたんですかね。
(上野)あっすいません。
(下田)警察です。
あの…。
はい。
(上野)この男見ませんでしたか?窪田さん?えっ?窪田さんがどうかしたんですか?
(上野)お知り合いですか?いや知り合いというかこの旅館で知り合っただけですけど。
どうしたんですか?
(下田)傷害致死事件の犯人なんです。
えっうそ?事実です。
野上拓篤。
窪田っていうのは偽名です。
あっ…。
あぁ〜そういうことか〜。
やられた。
(上野)どこにいるかわかりませんか?いや…どこにいるかはわからないですけど恐らくでももう随分遠くに逃げちゃったんじゃないかな。
(下田)どうしましょう?
(上野)どうもすいませんでした。
あっ!捕まえる方法ありますよ。
(下田・上野)えっ?そんなふざけた話を聞かせるために我々を足止めしたのか。
ほんとなんですって。
光雄さん私のタクシー過去に戻れるやつですよね?はい。
(下田)えっ?
(上野)ほんとですか?
(甲島)ええほんとですよ。
最初は僕も信じらんなかったですけど。
後は…あっ。
金八先生ちょっといいですか?ちょっと。
はい。
ちょっとだけ。
あっ小野寺先生もちょっとだけ。
(小野寺)はい。
私のタクシー戻れるやつですよね?おっ。
戻ったでしょ?
(小野寺)あの昨日言ってたSFタクシー。
あぁ〜はい。
まあタイムスリップ感はなかったですけど。
タイムスリップ感なんて…まあいいや。
ねっねっ?ほら戻れるでしょ。
何かあったんですか?あんな優しい人が。
これはもう戻るしか捕まえる方法はないですよ。
(上野)それじゃ旅館に着いた頃にお願いします。
かしこまりました。
あっだめだ。
えっ?さっきと同じ時間に戻っても既に逃げられてる状況になってるということだ。
そうなんですか?ええ。
ということは…それよりも前に戻ればいいっていうことだ。
(上野)じゃあそれでお願いします。
はい。
どういうことですか?わからんよ。
とにかく任しとけば何とかなるだろ。
これつけてください。
ビューン…
(下田)ほんとに止まってる。
(上野)あっおぉ〜いた。
あっあっおっ…。
(下田)あっ野上。
確保!確保!あっあれ?ん〜!あれ?ん〜!もう動かない!だめか。
あぁ〜!お…俺たちのパネルってどこにある?
(下田)あれ?あれ?ないですね。
(上野)あれ?ないの?パネルがない?
(下田)ええどこにも。
あっ…刑事さんもしかしてまだこの時間お2人は食堂にいなかったんじゃないですか?
(下田)あっ。
(上野)確かにここに向かってる途中ですね。
じゃあ…。
(上野)あっあれか?
(下田)あっあの車です。
(上野)はぁ〜。
(下田)あっあった。
すごいなおい。
(下田)あっありました。
あったあった。
ここからスタートになっちゃいますね。
(上野)なるほど。
でも間に合いますかね。
(上野)えぇ〜やってみるしかないだろ。
はっ!はぁ〜やっぱり間に合わなかったか。
(上野)はぁ〜。
私ももっと早く気付けば良かった。
(下田)あぁもうどうしたらいいんだろ。
(小声で小野寺)枝分さん。
はい。
(小野寺)ちょっと。
これってその時間にそこにいる我々が戻って取り押さえちゃえばいいんじゃないですか?あっそうか。
ん?ん?我々?でも確か民間人が犯人を現行犯以外で逮捕するのってだめだったはずですけど。
えっ?だったら刑事さんたちが来るまでうまく引き止めるとか。
いやいやいやいやいや…大丈夫ですか?相手は凶悪犯ですよ?まあとはいえおじさんですから。
暴れたら最悪僕が取り押さえますよ。
こう見えても学生時代ラグビーやってましたから。
こう見えてってそのままじゃん。
僕も協力します。
光雄さん大丈夫ですか?ええ。
僕にはどうしてもあの人がそこまで悪人だとは思えないんです。
いやお気持ちはわかりますけどね相手は凶悪犯ですよ?でも僕の説得だったらもしかしたら聞いてくれるかもしれないし。
私も一緒に行きます。
えっ?大丈夫ですか?はい。
光雄君だけじゃ心配なので。
金本先生も行きますよね?はっ?えっ?金八先生?
(小野寺)はい。
こう見えてばりばりの元ヤンですから。
へぇ〜元ヤンの教師なんてドラマみたい。
すごいな〜金八先生。
何かいろんな要素が乗っかってますね。
(小野寺)刑事さん。
(上野)はい。
(小野寺)とりあえず我々が25分前まで戻って刑事さんたちが来るまで野上を引き止めますから。
引き止めるって…。
私も協力しますしこれだけいれば大丈夫ですよ。
(上野)あぁ〜う〜んほんとに大丈夫なんですね?あぁ〜じゃあお願いします。
(下田)お願いします。
(美緒・甲島・枝分・八重子)はい。
(上野)いいですか?くれぐれも無理しないように。
何かあったらすぐ連絡してください。
了解です。
じゃあ行ってきます。
よぉ〜しスペシャルっぽくなってきたぞ。
(小野寺)うわ。
(甲島)ほら行きますよ。
(小野寺)ははっ…すごい。
よし!
(小野寺)うわ。
(甲島)ほら行きますよ。
(小野寺)ははっ…すごい。
えっ?よし!
(小野寺)よし!
(甲島)あぁちょちょちょ…焦らないでください。
まずはパネル。
ねっ?
(小野寺)パネル?
(甲島)そうそうそう。
こっちです。
(小野寺)あぁ〜!こっちです。
エビ。
エビエビエビ!あぁエビエビエビ…エビ。
(甲島)窪田さん。
昨日は本当にありがとうございます。
(窪田)いやいやもうそれは全然。
(甲島)あぁ〜おかげでよりを戻すことが…。
そうですかそれは良かった。
私はこれで…。
ちょちょちょ朝食は食べないんですか?
(窪田)気分がすぐれないんでね。
・
(小野寺)大丈夫ですか?
(窪田)誰?
(小野寺)小野寺です。
あの〜少しお休みになったほうが…。
大丈夫です大丈夫です。
私部屋で休みます。
(小野寺・甲島)いやいやいや…。
(甲島)もうちょっと…もうちょっとここでお話しましょう。
ちょちょちょ…。
ちょちょ!なるほど。
そういうことですか。
(甲島)ええええ…。
痛っ!
(美緒)光雄君!大丈夫?
(窪田)はぁはぁ…。
う〜ん!う〜ん!この〜!
(甲島)あぁ〜くっ!うん!てめぇ…よろしく!
(窪田)あぁ〜!ガシャン!はぁ…おりゃ〜!
(甲島)えっえっえっ…わぁ〜!年寄りだからこれだけいれば何とかなると思いましたか?おぉ〜!枝分さん下がってて。
えっ?
(甲島)彼女ああ見えて空手の有段者なんです。
(八重子・小野寺)えっ?あぁ!
(騒ぎ声)はぁはぁはぁ…。
はぁはぁあぁ〜!うん!
(美緒)あぁ〜。
はっ!
(美緒)はぁ〜。
(窪田)あぁ…。
あぁ〜!
(美緒)んっ…てやっ!ていっ!はぁ〜。
(窪田)あぁ…。
(麻尋)先生どうしたんですか?太田さん!きゃっ!はぁ〜。
(窪田)あぁ…。
(麻尋)先生どうしたんですか?太田さん!きゃっ!ちょっと。
その子は関係ないでしょ。
人質なら私がなるからその子は放して。
(小野寺)いや僕がなります。
大丈夫私が担任ですから。
(窪田)ほぉ〜自分を犠牲にしてまで助けたい子なんですね。
じゃあなおさら人質としての価値がある。
(小野寺)お前!
(窪田)おとなしくしてたら手出しはしませんよ。
(上野)これは一体。
(下田)野上。
その子から手を放せ。
(窪田)はははっ今更のこのこやって来て偉そうに。
枝分さん。
はい。
(窪田)車のキーを貸してください。
どうするんですか?
(窪田)戻るに決まってるでしょこうなる前に。
こうなる前?
(窪田)ここにチェックインする前に戻ってどこか目立たない場所で時効が成立するまで身を隠すんですよ。
私が自分で運転して戻れば皆さんの記憶もリセットされる。
便利な車だ。
(甲島)窪田さん!あんなに親身になって俺の相談乗ってくれたのにあれは何だったんですか!?
(窪田)犯罪者だって恋愛相談ぐらい乗りますよ。
枝分さん。
早く。
鍵を。
(窪田)安心してください。
この子は機械をセットする前にどこか適当な所で降ろします。
皆さんが私を追いかけたり変なまねをしないかぎり手出しはしませんよ。
それでは皆さんご機嫌よう。
(上野)あっ!確保確保!太田さん大丈夫?
(上野)あぁ…。
ヤベェ。
駒谷お前…。
あのこれもし良かったら使ってください。
(小野寺)恐縮です。
大丈夫ですか?・
(ドアの開閉音)これ。
あの〜すいません。
すいません。
駒谷さん。
ごめんなさいやっちゃいました。
(上野)おかげさまで無事犯人を確保することができました。
(下田)ありがとうございました。
(上野)お〜い…。
はい?
(上野)歩けほら。
(甲島)えっ駒谷ってあの駒谷投手?そうです。
(小野寺)ほんとだ!駒谷だ〜!
(甲島)あっあっ…さすがプロ野球選手!
(小野寺)あぁ〜駒谷!
(小野寺・甲島)駒谷!ちょっと何…。
(小野寺・甲島)駒谷!駒谷!
(枝分・小野寺・甲島)駒谷!ちょっとやめ…。
(小野寺・甲島)駒谷!何何何?
(小野寺・甲島)駒谷!
(一同)駒谷!いいっていいって…。
(一同)駒谷!駒谷!駒谷!お前やめろって。
(一同)駒谷!駒谷!駒谷!おぉ〜!
(甲島)すげぇ!すげぇすげぇ!やっぱかっこいい。
(甲島)す〜げぇ!うわ〜!
(拍手)イェ〜イ!
(拍手)あっ!
(枝分・小野寺・甲島)あっ!いった〜!いった!
(向井)駒谷〜!骨骨骨!
(向井)駒谷〜!いった〜!
(向井)お〜い!変なほう向いてるって!変なほう!いった〜!・「あたしの向こう」またやっちゃった。
何かすいませんね何回も。
いいえどういたしまして。
ほんとにいいかげんにしてくださいよ。
すいません。
いや〜今回はさすがに焦りました。
知らなかったとはいえ犯罪者に協力をしてしまったわけですから反省です。
それにしても駒谷選手最後にまさかのファインプレーでしたね。
結局あのあとまた駒谷選手のために戻ることになりましたけど。
お代はおまけしてあげました。
この絶景皆さんに見せましょうどうぞ!こちらです。
そして目の前には…。
あの皆さんこれ温泉のお土産…。
(夏希)枝分さんこれ私たちから。
えっ?ハワイ?はい。
(標)イェ〜イ。
社員旅行で?
(迫田)いえそこはさすがに各自自腹ですけどただ夏希ちゃんのお兄さんがね旅行代理店に勤めてて超格安で行けたんですよ。
(夏希)いや楽しかったですよ。
へぇ〜カンナちゃんは?
(夏希)あっそうそうそう。
これ今朝送られてきたやつ。
(迫田)帰国してまたぶり返しちゃいましたけど。
(標)ねっ。
いやだけど最高だったねワイハ〜。
枝さんも来りゃ良かったのに。
(迫田)そうですよ。
何で来なかったんですか?ペットか何か飼ってるんでしたっけ?ペット飼ってんだ空けらんないんだ。
そうだ。
あぁ〜。
ふぅ〜!
(ナレーション)
詳しくは番組ホームページまで。
2016/04/05(火) 21:00〜23:24
関西テレビ1
素敵な選TAXIスペシャル〜湯けむり連続選択肢〜[字][デ]【竹野内豊&バカリズムほか】
竹野内豊主演・バカリズム脚本の話題作「素敵な選TAXI」がスペシャルで復活!温泉地を舞台に、豪華ゲスト陣がスリルと笑い満載の人生やり直しをくり広げます!
詳細情報
番組内容
竹野内豊が過去に戻れる不思議なタクシー“選TAXI”の独特のユーモラスな運転手を演じ、バカリズム脚本のコミカルな会話劇と予測不可能なストーリーが話題となったドラマ『素敵な選TAXI』がスペシャルドラマで復活!
温泉地を舞台に、豪華ゲスト陣と復活に沸くキャスト&スタッフとで、スペシャル感満載の超特大版をお届けします!
番組内容2
選TAXIの運転手の枝分(えだわかれ)は、好きなアニメの聖地を見に行こうと、ひとり温泉地にやってきた。しかし、途中で様々なトラブルを抱えた乗客たちと出会う。選手生命崖っぷちのプロ野球投手や、婚前旅行で婚約解消を言い渡されてしまった男、修学旅行で生徒が失踪してしまった担任教師、ひとり旅の謎の男など…。枝分の運転する選TAXIに乗って、過去に戻ってやり直そうとする乗客たち。
番組内容3
果たしてトラブルをうまく解決できるのか?そして、やがてバラバラだったはずの乗客たちの物語は、一つの大事件へとつながっていき…!?
出演者
竹野内豊/玉山鉄二 瀧本美織 清水富美加 山崎樹範 清原果耶 小野了 柏原収史/バカリズム 南沢奈央 清野菜名 升毅/丸山智己 宇梶剛士 松重豊
スタッフ
【脚本】
バカリズム
【音楽】
本間勇輔
【主題歌】
aiko「あたしの向こう」
【演出】
筧昌也
ご案内
番組の最後に素敵なプレゼントのお知らせがあります!
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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サンプリングレート : 48kHz
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