トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【ゴルフ】

松山、V候補入り!! 5度目のマスターズで今度こそ悲願達成

2016年4月6日 紙面から

練習日の7番、アプローチショットを放つ松山英樹=オーガスタ・ナショナルGCで(共同)

写真

 【オーガスタ(米ジョージア州)松岡祐司】男子ゴルフのメジャー今季初戦、マスターズは7日、当地のオーガスタ・ナショナルGC(7435ヤード、パー72)で開幕する。日本から唯一、出場する松山英樹(24)=レクサス=は公式練習スタートの4日、18ホールをラウンドして調整した。悲願のメジャー制覇へ調子は上々で、世界の猛者が集うオーガスタでも「優勝候補」として注目の存在となっている。

 美しい緑色のじゅうたんに、つつじの花が鮮やかに咲き誇った。松山にとっては5度目のオーガスタ。練習も含めれば、ラウンド数は「30回くらい」にも上る。繊細にならざるを得なかった過去4戦に比べ、今回は見慣れた景色の中で培った自信をプラスできる。

 「グリーンがとても速く仕上がっているけど、良い形で調整できている。いろんな(コース)コンディションがある中で、経験が生きると思う」

 2日にアウト9ホール、3日にイン9ホールを回り、パトロンがコースに入ったこの日、初めて18ホールをラウンド。前半はティーショットが右、左と乱れ、ショートホールを除く7ホールのうち、フェアウエーをとらえたのは3度だった。

 だが、後半はショットが好転し、フェアウエーを外したのは1度だけ。13番パー5(510ヤード)では300ヤード超のドライバーショットを放つと、2打目をピン左2メートルに寄せるスーパープレーを披露し、拍手喝采を浴びた。松山は「良い形で来られている」とうなずき、「調子? まだまだ。(問題点も)ちょっと調整すれば、すぐ直ると思う」。泰然としたプレーと言葉には、自然と“風格”が漂った。

 周囲の期待値も、うなぎ上りだ。ラウンド中、松山が師と慕う中嶋常幸が視察に訪れ、「(状態がいいので)オレが見る必要がないくらい」と太鼓判を押した。米ツアー公式サイトが選ぶ優勝候補「パワーランク」では11位で、「日本人が初めてメジャーを制覇する最高のチャンス」とうたわれた。

 大会公式サイトは松山を評して、こんな言葉を添えている。

 「J・ニクラウス(6勝)もG・プレーヤー(3勝)も、マスターズで初めて勝ったのは出場5度目のときだった。それを、心に留めておいても悪くないだろう」

 自信と経験という鎧(よろい)をまとった日本の怪物が、美しい難コースに真っ向から挑む。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ