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【プロ野球】

阪神、藤浪で鬼門の東京Dで勝った 打って走って投げては8イニング12K

2016年4月6日 紙面から

勝利し阪神・金本監督と笑顔を見せる藤浪(右)(河口貞史撮影)

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◇阪神8−2巨人

 阪神は投打がかみ合い3連勝。藤浪が8イニング2失点で2勝目を挙げた。1−1の3回に横田の内野安打などで3点を勝ち越し、6回は高山の2点打などで4点を加えた。高山は4安打。巨人はポレダが自己ワーストの8失点と誤算だった。

 ゲームの流れを打撃と走塁で呼び込んだ。1−1の3回、先頭で今季初安打となる右前打で出塁した阪神・藤浪は、高山の一、二塁間を破る打球で一塁から一気に三塁を狙う。大きなストライドで滑り込み、セーフをもぎ取ると、続く横田が放った投手前に高く跳ねるゴロの間に、勝ち越しのホームを駆け抜けた。

 「しっかり走って、セーフになって良かったです。ピッチャーの走塁も大事だと改めて思いました。9人目の野手はもちろん、投手が(塁に)出る、走ることによって、流れが変わるので」

 持ち味の全力プレーから、この回3得点。金本監督からも「打つ意識、走る意識を持っていることが素晴らしい」と褒められた。

 本職ではクレバーな投球を展開した。巨人の直球狙いを見抜き、カットボールやフォークなど変化球を多投。4回はギャレット、クルーズ、堂上を圧巻の3者連続空振り三振で料理した。8イニング6安打2失点で、今季初の2桁の12奪三振。「長いイニングを投げられたので、それなりです」と114球に納得顔だ。

 「チームとして点の取り方が良かった。強いチームの野球だと思いました。ゴメスの盗塁も去年まではなかった。いろいろ、変わっていると思いました」

 打って、走って、投げて…。超変革野球を藤浪も実感する。東京ドームはチームも昨季は2勝11敗。藤浪自身も昨季4戦全敗、6連敗中の鬼門だった。3年ぶりの白星で鮮やかに突破した。トラのエースがこれ以上ないスタートを切った。 (杉原史恭)

 

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