竹花徹朗
2016年4月6日11時29分
東京・渋谷。薄紫色のスーツに木製ステッキを片手に踊るようにステップを踏む男性の姿に「あっ、サプールだ」と若い女性が振り返る。ムイエンゴ・ダニエルさん(61)は立ち止まるとお辞儀をし、彼女の手にキスをした。
コンゴ共和国で高級スーツなどで着飾る集団「サプール」の一人で、通称「セブラン」。サプールを題材にした写真展に参加するため初来日した。
サプール(SAPEUR)とはフランス語で「おしゃれでエレガントな紳士協会」に由来する呼称。コンゴでは平和を尊び、ファッションを愛する人たちに尊敬を持って向けられる名称だ。起源はフランス統治時代(1920年代)、フランス人のスタイルをまねたことから始まったとされる。近年、テレビや出版物などでそのユニークな存在が取り上げられ世界的に知られるようになった。
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