乙武氏、不倫騒動涙で謝罪「家庭から逃げてしまった」…40歳誕生パーティーで心境激白 

2016年4月6日6時0分  スポーツ報知
  • 誕生会であいさつする乙武氏
  • 乙武洋匡氏

 先月24日に「週刊新潮」で不倫を報じられ、自身も事実を認めた作家・乙武洋匡(ひろただ)氏が5日、都内のホテルで40歳の誕生日を祝うパーティーを開催した。一連の騒動後、公の場に姿を見せたのは初めて。多くの著名人を含む約500人の関係者に「障害を乗り越えられなかった。家庭から逃げてしまった」などと涙目で心境を告白。一連の騒動について謝罪したという。今夏の参院選出馬を断念し「人生の後半戦をスタートする」と再起を誓った乙武氏だったが、今後の活動について具体的な言及はなかった。

 参院選出馬宣言の場となるはずだったパーティーは、乙武氏の神妙なあいさつで始まった。出席者によると、乙武氏の妻の仁美さんと3人の子供も出席。不倫騒動が収まらぬ中、誕生会の中止を何度も考えたという。「しかし、多くの皆さんから温かいメッセージをもらった」。親交のある2001年、05年世界陸上男子400メートル障害で銅メダルの為末大氏(37)ら発起人の後押しで開催にこぎつけたという。

 「正直、恥ずかしいです。つらいです」。01年の結婚後、5人の女性との不倫を週刊誌に報じられ、認めた乙武氏の反省の弁は、さながらザンゲのようだったという。騒動発覚から2週間。「乙武洋匡とは何だったのか」と自らに問いかけた。

 「2つある。1つは大学3年の時、五体不満足が出版され、明るくさわやかな『オト君』とのイメージでした。しかしそれは、虚像で重荷となった。自分はそうではない。でも、私は世間が期待する乙武を演じるしかなくなってしまいました」と振り返った。「本当の自分を分かってほしい。そんな思いがプライベートで出た」ことを、過ちの理由の1つとした。

 「もう1つは乙武さんといえば、障害を乗り越えた強い人と言われますが、実は乗り越えられていなかった」。乙武氏が初めてつらいと実感したのは結婚7年目。長男が扇風機に指を入れそうになった時、「自分のこの短い手を差し入れ」て扇風機と引き離したものの、長男はあおむけにひっくり返り泣き出した。「本当に情けなくて。これで父親と呼べるのか」。家庭内で何もできない自己嫌悪に陥ったという。

 「自分が無力の存在であることを突きつけられ、私は家庭から逃げてしまった。自分を甘やかしてきた結果が、今回のことにつながっています」。約2時間のパーティーで終始、目に涙を浮かべていたという乙武氏。その殊勝すぎる姿に会場は拍手喝采。笑い声も漏れ、「頑張れー」「やり直せ」のコールが飛び交った。仁美さんは「うちのバカな旦那が、すいません」などと話していたという。

 夫の不倫報道後に「自分にも責任がある」とコメントした仁美さんも登壇。「子育てで、私も疲れ果ててしまった。他の女性に心ひかれたのも、やはり私にも責任の一端はあります」とここでも夫をかばった。最後は「やはり子供たちにはこの人が必要。夫婦として家族としてやり直していきたい。ただし、次はありません!」とユーモアを交え再出発を誓った。

  • 楽天SocialNewsに投稿!
社会
報知ブログ(最新更新分)一覧へ
今日のスポーツ報知(東京版)