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日記|DIARY

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昨日、17時よりRCCテレビで放送された「RCCプロジェクト Eタウン」。
今回の特集テーマは「これでいいの!?市民球場跡地」でした。
録画して、3回は繰り返して観ましたが…
ニュートラルな立場からの率直な「問題提起」であり、それは溜飲の下がる30分間を届けて頂きました。
番組の冒頭では、コラムニストでコメンテーターでもある神足氏が、「急に何だか分からないモノ(案)が出てきた!」から始まります。
そこへ、ゲストとして我々も非常にお世話になっている、広島市中央部商店街の代表として若狭氏と広島国際学院大学の迫教授が登場。
まず、市側が推し進める現行案に対し、若狭氏は「インパクトが無い!」。迫教授は「パワーやメッセージが感じられない。残念だ!」のコメント。
続いて、市民1500人を対象に行なったアンケート結果が紹介されます。
Q:現行案が(公園化・折鶴ホール建設)広島市の活性化につながると思いますか?
「つながる 35.6%」 「つながらない 64.4%」
その後、街頭インタビューのVTRが流されますが、現行案を推す街の声は“ゼロ”でした。
続いてスタジオ内では、「市側は、現在の平和公園と市民球場跡地を結ぶ、平和の流れ、人々の回遊性が生まれるというが、それは観光客へ向けての視点であり、市民が不在になっている」の意見が。
並びに、「折鶴は大事だが、その想いが大事であって形ではない。市へ贈られて来た折鶴は、火へくべて込められた願いを成就させるなり、溶かして再生紙として有効利用するべきでは?」の意見も飛び交います。
そして、同問題が「ここまで混迷を極めた理由」を、迫教授が「5つの問題点」として指摘されます。
@公募〜民間依存の姿勢
スタート地点での公募段階で市側は、「何でも良いから」とアイデアを募集。具体的なアイデアや方針を全く示さなかった。「これが全ての元凶である」と。
A150万人集客の意義
“施設”すら定めず、数字だけを設定、掲げてしまった。ある意味、こんな失態は「前代未聞である」と。
B選考委員会のメンバー
東京在住の人間ばかりであったり、明らかに「地元市民の目線が不在であった」と。
C「最優秀案なし」の意味
最も優秀な案は選ばれず、優秀案が2つ選ばれた。また、「その2つを闇雲にくっつけるから混迷を生む」と。
Dパッチワーク的作業
優秀案を2つ併せる。そこへ商工会議所からの意見も併せる。市民からのライトスタンド保存も取り入れる。スタートでの根幹となるビジョンが無いので、「結局は全てをツギハギしているだけである」と。
ここで、コラムニストの神足氏はコメントされます。現状は「非常に情けない」と。
続いて、1500人対象のアンケート、2つ目の結果が発表。
Q:150万人の集客が約束された現行案、折鶴の施設で、150万人の集客は可能だと思いますか?
「可能だと思う 13.9%」 「思わない 86.1%」
スタジオでは、「あの場所が公園化されれば、夜、女性は怖くて歩けなくなるのでは?」などの意見も。
続いて、3つ目のアンケート結果。
Q:このまま今の計画を進めることが良いと思いますか?
「思う 16.5%」 「新しい案を含めて、時間を掛けて検討すべき 83.5%」
最後に、神足氏の総評で番組は締められます。
現行案は、新しい「生」が始まる仕組みが欠けている。
この案は、時間が止まっている、根詰まりを起こすような施設ではないのか?
平和活動にしても地域の活性化にしても、「生きている中で、やって行かなければならない」と。
まったくです。
このご時世、今を一生懸命に生き抜く人々、市民の日常を“なおざり”にしておいて。
市政は「人々が平和公園に訪れたら、道を挟んで向かいにある折鶴公園にも人々が足を運ぶことになるから回遊性が生まれる」と言う。
血税を30億円以上も注いで、神足氏も言われていた「広島の復興シンボル」でもある市民球場を解体して。
「広島市」(市政)とは、言ってみれば強大な「企業体」でもあります。
その力と莫大な資金を持ち合わせた企業体、「企業主」から仕事を受注したり、恩恵を受けている人々、業者は無数に存在する。
それが故に、誰しも簡単に「猫の首に鈴をつけに行く」勇気が持てません。
「裸の王様」と囁くことすら自重してしまいます。
でも、広島市民が約100万人だとすれば、84万人が「新しい案を含め、時間を掛けて検討しよう」と願っている現実。
Eタウンの放送も、「どちらがどう」でなく、中立の立場で客観的に問題を提起したモノであり、私ごときが述べるのも恐縮ですが、「これが報道の存在意義だ」と清々しいものがありました。
何も、行政が全てを牛耳っている訳ではありません。
国民主権。
皆様の意思で、皆様の未来を構築できるはずです。 |
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