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2016年04月06日 08時29分 UPDATE

ベビーカー引きずり事故、なぜ緊急ブレーキかけられなかった? 見過ごされた4つのチェックポイント (1/4)

九段下駅で電車がドアにベビーカーを挟んだまま走行した事故があった。車掌はなぜ電車を止められなかったのか。

[産経新聞]
産経新聞

 東京メトロ半蔵門線九段下駅で4日、電車がドアにベビーカーを挟んだまま走行した事故があった。子供は乗っていなかったが、ベビーカーは約100メートルにわたってホームを引きずられ、駅の端の柵にぶつかり大破した。幸いけが人はなかったが、東京メトロは20代の女性車掌から当時の事情を聴き原因究明作業を続けている。あわや大惨事という事故。なぜ電車は止められなかったのか−。

画像 九段下駅でのベビーカー事故

わずか80メートル先のベビーカーを見えず

 東京メトロなどによると、電車は事故を防ぐために4つあるチェックポイントで停止せず、事故を起こしていた。

 事故が起きたのは4日午後3時ごろ。10両編成の前から6両目に乗ろうとした男性が、2台のベビーカーを1台ずつ乗せようとしていた。家族とみられる女性と幼児2人は先に乗り込み、男性は1台目を乗せた。この後、2台目を乗せようとして左前輪部の細いパイプがドアに挟まれた。

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