建て替え中のソウルの日本大使館前に設置された旧日本軍の慰安婦被害を象徴する少女像のそばで集会を開いた大学生1人が、集会および示威に関する法律違反の容疑で書類送検された。
ソウル鍾路警察署は5日、同大使館前で慰安婦問題をめぐる昨年末の韓日合意に反対する集会を開いたとして、起訴相当の意見を付けて男子大学生(22)を書類送検したと発表した。この集会をめぐり、主催側の大学生が書類送検されたのは初めて。
警察によると、この大学生は「日本軍慰安婦の韓日交渉廃棄(破棄)に向けた大学生対策委員会」に所属しており、1月4日に少女像のそばで行った「文化祭」で司会を務めるなど、無届け集会を開催した疑いが持たれている。同21日に対策委のメンバー5人とともに警察に出頭し、取り調べを受けていた。
警察の関係者は「参加者は『文化祭』を開いたと主張しているが、スローガンを叫んだりプラカードを掲げたりするなど、デモの性格を帯びていた。集会後に出頭を要請した10人のうち、残りのメンバーについて調べを進めている」と伝えた。
警察はこのほか、1月2日と昨年12月31日に開かれた集会についても捜査する方針だ。