2016-03-16 陰謀でおなかいっぱい
「保育園落ちた」とかいう奴らはイルミナリティの陰謀らしいよ(嘘)
「保育園落ちた日本死ね!!!」の件、気持ちはわかる。私も苦労したが、今年はその想像の斜め上いく状態で、かなりの人たちが入園できるか厳しいらしい。締め切り終わった公立の認可園は無理としても、東京ならば認証を当たってみるといいかもしれないな。認証は費用が高いからね。
あのブログが国会に取り上げられて以来、Twitterのタイムラインなどを見ていて呆れたんだが、
「「保育園落ちた日本死ね!!!」のブログは捏造!」
「「保育園落ちた日本死ね!!!」に賛同したデモはプロ市民が集まっただけ」
などなど、陰謀脳にもほどがあるつぶやきが書き込まれるようになり、おまなにを知っているのかと思っていたんだが。
ありがたいことに、と学会の山本さんがそのあたりをまとめてくれた。
例の「保育園落ちた日本死ね!!!」ブログに対して陰謀論が起きている。政府を攻撃するために作られたニセのブログではないかというのだ。
なんと、「誰が書いたんだよ」などとヤジを飛ばした平沢勝栄議員自身が、「これ、本当に女性が書いた文章なんですかね」と言いだした!
読みながら、陰謀論の無茶苦茶なこじつけと、オレ基準での決めつけ、視野の狭さに、笑いが込み上げてきたんだが。
しかし、なんなんだろうなぁ。
まぁ、15年前ぐらいに娘が保育園児だったころ、このままでは働きたい人も働けなくなると、署名して陳情をしたことがあった。その時、政治に絶望したというか、
「保育園を増やせとか、もっと使いやすくしろとかいう奴は、共産党」
という空気に唖然としたっけ。
その空気のまま、生きている人らが、日本にはまだまだいるってことなんだろうね。
今アラフィフの自分らの世代が、ちょうど男女雇用機会均等法が施行されたころに就職した。その当時は、結婚したら退社という寿退社が普通なんだが、それが当然とならなくなったのが、今から25年ぐらい前だからね。
その中の女性の何割かは仕事を続けつつ、妊娠出産をして、子育てをするようになった。それが娘を産んだ15年前。その時点で、保育園は絶対的に足りないし、使いづらいのには気づいた。練馬区なんて、午後5時までしか預からないのがデフォルトだったからね〜。テレポーテーションできないと定時退社でも間に合わないwww
だから、後に続く人のことを考えて、署名したり、陳情したりしたんだけどね〜。全然話も聞いてもらえなかったね、共産党以外には。
なんで、共産党呼ばわりされるかといえば、そのころ行財政改革ということで、公立の幼稚園や保育園が標的になった。コストダウンということで、調理は民間委託にしたり、派遣の保育士を入れたりするようになった。それに対して保育の質が下がると、保育園の先生たちが反対していた。それを支援していたのは共産党だけってことで、まぁ、行財政改革を進め、コストダウンを図る行政の方も、「保育園増やせ」的な運動を煙たく思うようになった。また、コストダウンを考えれば、効率が悪い乳児を預かるような、公立保育園を増やしたくなかった。正規の職員として保育園の先生たちを雇いたくなかった。
それで、東京は、認証保育園という、民間に任せる園を増やす策をとったんだけどね。
それも焼け石に水だったな。
ちょっと考えれば、働く女性は増える一方だし、育休などを促進したら出産しても仕事を続けるのはわかっていた。その結果、保育が欠ける乳幼児がどのぐらい増えるのかわかるし、保育園は足りなくなるのはわかっていたのに、大した手を打たなかった。
ってのが、今の「保育園落ちた日本死ね!!!」状態を招いている、
政策や行政の対応次第で、もっと楽になったと思われるから、怒り爆発。なんだってことだろうに。
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