中田絢子、東郷隆、歌野清一郎
2016年4月5日20時43分
地下鉄の東京メトロ半蔵門線で4日、ドアにベビーカーを挟んだまま電車が出発し、ベビーカーが壊れた。幸い子どもは乗っていなかったが、大事故につながりかねなかった。なぜ止まらなかったのか。
4日午後3時ごろ、九段下駅(東京都千代田区)。中央林間発押上行き電車(10両)の6両目に、ベビーカーを押した男性が乗り込もうとしたところでドアが閉まった。電車はベビーカーの左前輪の上の軸を挟んだまま発車。ベビーカーはホーム端の柵にぶつかり、線路に転落した。子どもは同行の女性と先に乗り込んでいて無事だった。男性はいったん乗り込んだ後、ホーム上に置いておいたベビーカーを押して再度乗車しようとしていた。一行はドアが開く前に乗車位置に並んでいたが、他の乗客が先に乗り込んだため、最初に乗った時点で発車ブザーが鳴っていた。
最後尾の10両目にいた車掌は、乗客の乗り降りを目視で確認したが、べビーカーが挟まれているのを見落とし、発車の合図を送った。約100メートル走ったところで車内の非常通報ブザー、さらに50メートル先でホーム上の非常停止ボタンが押されたが、車掌はいずれも社内マニュアルで定められた非常ブレーキをかける操作をしなかった。
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朝日新聞社会部
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