シンドラー、国内事業を売却
日本オーチスに、裁判対応に専念
2016/4/5 19:25
スイスのシンドラー・ホールディングの日本法人「シンドラーエレベータ」(東京)は5日、国内の昇降機の保守などサービス事業を「日本オーチス・エレベータ」(同)に売却すると発表した。事業売却などで事実上、国内昇降機事業から撤退し、死亡事故を巡る裁判の対応に専念する。金額は非公表。
シンドラー社は、06年に都内マンションで高校生が同社製のエレベーターに挟まれて死亡した事故などを受け、国内でのエレベーターの新規販売を見合わせている。
日本オーチスは、シンドラー社のサービス事業を分離して設立する新会社と、関連業務を担う同社の子会社の全株式を、年内をめどに取得する。