2016年4月5日21時08分
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は5日、主会場の新国立競技場に隣接する神宮球場(東京都新宿区)が大会の準備や運営に必要になるとして、同年に同球場を借りる交渉を始めたことを明らかにした。関係者によると、期間は春から秋にかけての数カ月。その間、同球場を本拠とするプロ野球のヤクルトのほか、東京六大学野球や東都大学野球、高校野球などの試合ができなくなり、代替球場や補償問題など課題が残されている。
組織委の広報担当者は「期間も含め、具体的なことはこれから詰める。用途は先方にまだ伝えていない」としたうえで、「野球が追加種目に採用されたら会場として使うということではなく、機材置き場など、大会準備のために必要な場所と考えている」と述べた。組織委幹部は、セキュリティー面も考慮しているとした。
要望通りに実現すれば、野球界への影響は大きい。昨年の神宮球場の試合実績では、春から秋にかけて、プロ野球、大学野球、高校野球などで約300試合が実施されている。
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