「9時出勤」という制度が日本人の生産性を下げる。


(Photo by Jose Wolff)

(Photo by Jose Wolff)

「始業時間に遅れまい」と、人を押しのけ駅の階段を駆け上り、定員を裕に超えた満員電車に無理やり乗りこむ。赤信号になりそうでも、颯爽と横断歩道を渡り切る。
 
そんな光景、日本にいれば、誰もが目撃したことがあるだろう。
もしかしたら「自分のことかも」とドキッとした人もいるのではないか?
 
そして、始業時間に間に合ったとしても、終業時間にきっちりに帰れないことを知っているのに、日本人は「遅刻しない」ように必死になるのだ。
 
おかしくはないか?
 
そんな疑問を抱いたある男が「新しい制度」を提唱している。


その男は、慶応義塾大学特任助教の若新 雄純氏。
 
彼が提唱しているのは「午前中の仕事を禁止する」という「フリーAM制度」。
 
最近では、企業や官公庁が、長時間労働を改善するために、出勤時間を1~2時間前倒しする「朝型勤務」が導入され始めている。
 
そんな中、あえて出勤時間を1~2時間後ろ倒しにするこの制度。
 
「遅れないけど、終われない」という日本人の特性に着目し、朝早く出勤してもどうせ早く帰ることができないのだから、いっそのこと午前中の仕事を禁止にして「後ろをダラダラにする」という考え方に基づいている。
 
メリットとして、目覚ましに強制的に起こされることなくスッキリ目覚めた状態で出勤ができたり、あわただしい朝の出勤ラッシュを回避することができる。
 
それだけではない。
 
若新氏は、午前中よりも、午後の方が人間は、動物的な直感が優れているため、現代の社会で要求される複雑でクリエイティブな仕事は午後の方が適しているというのだ。
 
従来の常識からすると、突飛な働き方フリーAM制度だが、果たして日本に根付く日は来るのだろうか?

 
 

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