5日の東京株式市場で日経平均株価は6日続落し、前日比390円45銭(2.42%)安の1万5732円82銭で終えた。年初来安値を付けた2月12日以来、約2カ月ぶり安値を付けた。6日続落は、年初の1月4日から12日まで下げて以来、約3カ月ぶり。外国為替市場で1ドル=110円台後半に円高・ドル安が進行し、企業業績への影響を懸念した売りが幅広い銘柄に出た。
ニューヨーク原油先物相場が時間外取引で軟調に推移したことも世界経済の成長減速懸念を強め、投資家が運用リスクを避ける目的の売りを急いだ。主力株の日立、住友電などには断続的な売りが出て、時価総額の大きい銀行や証券など金融株、商社株も大幅に下げた。一方、景気に業績が左右されにくい水産や医薬品の一角は底堅い値動きだった。
JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比302.93ポイント(2.58%)安の1万1440.39だった。東証株価指数(TOPIX)は反落し、34.34ポイント(2.64%)安の1268.37で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2797億円。売買高は22億3387万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1896と2月9日以来、約2カ月ぶりの高水準で、全体の約97%を占めた。値上がりは43、変わらずは11だった。
原油安を嫌気して資源開発大手の国際石開帝石や石油元売り大手のJXが大幅安となった。3月の既存店売上高と客数が減少したファストリも下げた。三菱重やクボタ、スズキ、マツダの下げも目立つ。一方、前日に決算を発表したキユーピーが大幅高。ソフトバンクとソニーは逆行高となり、大東建の上げが目立った。
東証2部株価指数は6日続落した。ラオックスと象印が下げ、ヨシックスと指月電が上げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕