最近、あまりフィクションを読まなくなった。
冲方丁「マルドゥック・アノニマス」すら手を伸ばしていない。
今週は文庫になったイーライ・パリサー「フィルターバブル──インターネットが隠していること」*1を読んでいるところ。
ネットに仕掛けられた情報フィルターによる影響を考える一冊。
ビジネスマン向け新書より、この早川NF(ノンフィクション)を読む割合が多いのは、ミステリ、SFからの流れだろうし海外の名著が多いからかも知れない(田舎で消耗してるとかなんとかいう程度のしょーもない本がない)。
ペラペラのビジネスマン向け新書より、早川NF読むほうがよほど価値がある読書時間をすごせそうな気がする。
以下、そんな早川NFの中で読んだもの、オススメ、気になるものを。
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1.行動経済学
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ウチでも定番のダン・アリエリー「予想通りに不合理」「ずる」
「不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」」も早川NF。
azanaerunawano5to4.hatenablog.com
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ダン・アリエリーのほうが読みやすいんけれど、ファスト&スローもかなり面白い。
「小飼弾氏絶賛!」とダン・アリエリーの帯につられて読んだ認知額や社会学について書かれたダンカン・ワッツ「偶然の科学」もいいが、あまり読んだ記憶が脳に残らないのはなんだろう?(いい本だったような記憶が……)
どれも読んで損なし。
2.経済
自動化されたウォール街、ブラックボックスの闇。
azanaerunawano5to4.hatenablog.com
ちなみにダン・アリエリーと同じくマイケル・ルイス作品を追うと早川NFが中心になる。
映画化した「マネーボール」に「ライアーズ・ポーカー」(未電子書籍化)
そして「マネーショート」として映画化された「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」も早川NF。
(20Pくらい読んで積んでる……)
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お金の成り立ちや過去のバブルなど金にまつわる歴史を紐解く「マネーの進化史」もなかなか重厚な情報量。
重厚すぎて進まないったら……半分は読んだんですけどね。
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気になるのがリーマン・ショックの関係者に取材した「リーマン・ショック・コンフィデンシャル」
《フィナンシャル・タイムズ》紙の年間ベストに選ばれた本だそうで。
映画「インサイド・ジョブ」と合わせるのにちょうど良さそう。
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ルチル・シャルマ「ブレイクアウト・ネーションズ 大停滞を打ち破る新興諸国」は、早く読まなきゃならないのに後回しになってしまってる。
世界経済の流れは早く、情報はすぐ風化する。
なので次はこれの予定。
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3.数理を愉しむシリーズ
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早川から定期的に出している「数理を愉しむシリーズ」
どうにも数学に苦手意識があるので避けがちだが、こういう辺りから手を出していきたい。
4.気になる数冊
まだ未読だが気になるもの一覧。
面白そうなタイトルが多いのに時間がないって言う(誰か養ってくれないかしら)。
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脳科学や心理学など多面的な視点からシャーロック・ホームズ流思考にアプローチしようと言う一冊。
これはぜひ読みたい。
そして同様、脳科学などにより人間の成長にアプローチする「あなたの人生の科学」は失業したら絶対読む。
評判もいい。
いや、失業したらそれどころじゃ(ry
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民間軍事警備会社の内幕もの(つまりマージナルオペレーションな)スティーヴ・ファイナル「戦場の掟」も読むので少し待ってください(これも積んでる)。
「CIAの秘密戦争」にまでは手が回らない。
……という感じで、早川NFだけでも全然追いつけてない。
たまに「どんな本を読んだらいいかわからない」ってひとがいるが……羨ましい。
こうなったら速読勉強すっかね(ため息をつきつつfadeout……)。
*1:旧題:閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義