民進 TPP情報開示と甘利氏の招致を

民進 TPP情報開示と甘利氏の招致を
k10010468081_201604051310_201604051314.mp4
民進党はTPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉経緯を追及するチームの会合を開き、政府が情報を開示しなければ十分な国会審議ができないとして必要な資料の提出や甘利前経済再生担当大臣の参考人招致を強く求めていく方針を確認しました。
民進党はTPP=環太平洋パートナーシップ協定の承認を求める議案などの審議に関連して、政府に対し甘利前経済再生担当大臣とアメリカのフロマン通商代表との交渉の概要を明らかにすることなどを求めていて、5日、国会内で交渉の経緯を追及するチームの会合を開きました。
この中で座長を務める玉木国会対策副委員長は「協定は農業に限らずすべての分野に多大な影響を与える内容であり、国民と国会に情報を公開したうえで審議に入るのが大前提だ。正しい情報がないと賛否を正しく判断することもできない」と指摘しました。
そして会合では、政府が情報を開示しなければ十分な国会審議ができないとして、引き続き必要な資料の提出や甘利前大臣の参考人招致を強く求めていく方針を確認しました。
民進党の安住国会対策委員長は記者会見で「政府は、資料を出さない、見せない、教えないという態度で容認できず、そうした姿勢を続けるのであればすんなりと衆議院の特別委員会での審議に応じることはできない。情報の開示なくして法案への賛否を決めることはできない」と述べました。

谷垣幹事長 甘利氏招致には慎重

自民党の谷垣幹事長は、記者会見で、「太平洋をまたいで、これだけ大きな自由貿易協定ができることの意義は、極めて大きい。一方で、国内対策には、関連法案などで、かなり手厚く対応しているので、理解してもらえれば不安は解消していく。国会での審議を通じて安心してもらえるように持って行くのが、与党の仕事だ」と述べました。
また、谷垣氏は、民進党などが、TPPの交渉経緯を解明するためとして、甘利前経済再生担当大臣の参考人招致を求めていることについて、「委員会で何を議論するかによるが、本当に甘利氏に出てもらわなければいけないことなのかどうなのか」と述べ、慎重な考えを示しました。