「Yahoo! JAPAN」が常時SSL化、来年3月までに各サービス順次対応

　ヤフー株式会社は、来年3月までに「Yahoo! JAPAN」を常時SSL化することを発表した。

　Yahoo! JAPANでは従来、ID・パスワードやクレジットカード情報など機密性が高いデータを送受信するYahoo! JAPAN ID登場情報、Yahoo!メール、Yahoo!ウォレット、ショッピングカートといったページにおいてHTTPS（SSL暗号化通信）を採用していたが、これをYahoo! JAPANのトップページやYahoo!ニュースなどを含むすべてのサービスに拡大する。

　2017年3月31日までの間に、各サービスで順次対応する。具体的な対応時期については、各サービスから随時アナウンスする。

　インターネット利用におけるセキュリティ／プライバシー対策の強化のために米国の主要サービスで常時SSLが一般的になってきているという動向などを踏まえ、Yahoo! JAPANでも常時SSL対応に踏み切ったもの。また、ヤフーでは常時SSL化の理由として、スマートフォンやタブレットの普及による公衆無線LANの利用拡大を挙げている。「公衆無線LANを利用した通信は送受信中のデータを第三者に覗き見されるリスクが高いため、常にデータを暗号化した上で送受信する常時SSLが必要になってきている」という。

　なお、Windows XP（すでにサポート終了）の利用者の一部では、常時SSL化されたYahoo! JAPANのサービスが利用できなくなる可能性があるとし、Yahoo! JAPANを継続して利用するためにはOSをアップグレードするよう説明している。Windows XP以外のOSにおいては特別な対応は必要なく、常時SSL化後もサービスを利用できるとしている。