ジカ熱対応策を決定 蚊の駆除など全国規模展開
政府は、感染症対策の関係閣僚会議を開き、中南米を中心に感染が広がるジカ熱について、媒介する蚊が活動する夏に向けて、蚊の発生の防止や駆除を全国規模で展開することなどを盛り込んだ追加の対応策を決定しました。
政府は5日午前、総理大臣官邸で、国際的な感染症対策の関係閣僚会議を開き、リオデジャネイロオリンピックを前に、中南米を中心に感染が広がるジカ熱の日本での感染拡大を予防するため、媒介する蚊が活動する夏に向けた追加の対応策を決定しました。
新たな対応策では、地方自治体や企業にも参加を呼びかけて、公園の下草刈りや水たまりの除去など、蚊の発生の防止や駆除のための活動を全国規模で展開するほか、妊婦からの電話相談に応じる体制を整備するなどとしています。
また、会議では、抗生物質などの薬が効かなくなる「薬剤耐性菌」の拡大を防ぐため、抗生物質などの使用量を、2020年までに2013年の3分の2に抑える目標などを盛り込んだ初めての行動計画も決定しました。
安倍総理大臣は、会議で、「ジカウイルス感染症は、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの開催に備えた対応の強化が必要で、関係閣僚は緊密に連携して関係施策を着実に進めてほしい。また、『適切な薬剤』を『適切な量と期間』で使用することを徹底するための国民運動を展開するなど、効果的な対策を推進する」と述べました。
新たな対応策では、地方自治体や企業にも参加を呼びかけて、公園の下草刈りや水たまりの除去など、蚊の発生の防止や駆除のための活動を全国規模で展開するほか、妊婦からの電話相談に応じる体制を整備するなどとしています。
また、会議では、抗生物質などの薬が効かなくなる「薬剤耐性菌」の拡大を防ぐため、抗生物質などの使用量を、2020年までに2013年の3分の2に抑える目標などを盛り込んだ初めての行動計画も決定しました。
安倍総理大臣は、会議で、「ジカウイルス感染症は、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの開催に備えた対応の強化が必要で、関係閣僚は緊密に連携して関係施策を着実に進めてほしい。また、『適切な薬剤』を『適切な量と期間』で使用することを徹底するための国民運動を展開するなど、効果的な対策を推進する」と述べました。
薬剤耐性菌 厚労相「精力的に取り組む」
塩崎厚生労働大臣は、閣議のあと記者団に対し、「日本としても精力的にこの問題に取り組むということが明確になった。このプランを踏まえて、今月16日にアジアの薬剤耐性に関する保健大臣会合を開催し、WHO=世界保健機関とも連携して集中的に議論したい。5月の伊勢志摩サミットや、9月に神戸市で行われるG7=主要7か国の保健大臣会合でも、しっかりとした議論が行われることを期待したい」と述べました。