『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』 “ヤベえ”進化と新要素の全貌が“読むだけでわかる”メディア体験会リポート

ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアから、2016年5月10日にプレイステーション4向けに発売予定のアクション・アドベンチャーゲーム『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』。いよいよ発売も近づくこの時期に、メディア限定の体験会が開催された。実際にプレイしたことで判明した、かつてない広がりを生むゲームプレイのリポートをお届けする。
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●テーマは“ワイドリニア” 大幅に自由度が増した探索

 “Playする映画”と評された、プレイステーションを代表するアクション・アドベンチャーゲーム『アンチャーテッド』シリーズ。プレイヤーは、トレジャーハンターの主人公ネイト(ネイサン・ドレイク)を操作して、遺跡に眠る財宝の謎を追う。考古学ロマンあふれる冒険作だ。

 そんなシリーズの醍醐味は、映画さながらに展開する、息をもつかせぬスリリングなシーンの数々だ。しかも、それらをムービーシーンのように見ているだけではなく、プレイヤーが実際に操作しながら体験することになる。計算され尽くしたゲームデザインとムービーシーンの融合が生むシリーズならではの臨場感には、おもわず声が漏れてしまうほどのリアリティがある。

 最新作となる『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』は、ネイト最後の冒険が描かれる。死んだはずの兄サム(サミュエル・ドレイク)との再会から、伝説の海賊の島“リバタリア”が存在したと伝えられるマダガスカル諸島を初めとする世界各地を巡って、海賊王ヘンリー・エイブリーが隠したという、莫大な財宝を追うことになるのだ。


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 今回のメディア限定体験会では、物語が序盤から中盤に差し掛かる頃の、マダガスカルの平原での冒険を体験できた。プレイできた範囲での目的は、シリーズでも類を見ない広大な平原を舞台に、ネイトと相棒のサリー(ヴィクター・サリバン)、そして兄のサムの3人で4WDのジープを駆って火山を目指すというものだ。

 この広大な平原では、自由度の高い=“ワイドリニア”な探索感を存分に体験できた。従来のシリーズ作品では、ある程度定められたルートをなぞって進んでいくものだったが、本作ではゴールは定められているが、そこに至る道のりは自由! どんな道のりをたどって進んでもいいようになっている。


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 目前に広がるマダガスカルの平原。目的地は奥にそびえる火山だ。ネイトとサリー、そしてサムの3人の会話からシームレスに操作可能になり、見渡す限り、どこへでもジープを走らせることができるように!

  思わずアクセルをふかして、ジープを疾走させてみたが、周囲の風景には気になる空間が広がっている。どうしても、気になって寄り道がしたくなるのだ。


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 道なりに走るうちに何かの遺跡が見えたので、ジープを降りて探索へ。従来のシリーズ同様に、遺跡の壁で登れそうなところを探してよじ登っていく。登った先で、シリーズ恒例のコレクションアイテムである“宝物”を発見できた。これまでの作品では、決められたルートの途中に配置されていたコレクションアイテムだが、本作では、このようにマップによっては、広いフィールドに点在するように配置されているようだ。


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▲映像がリアルに描き込まれているため、足場の判別が難しかった。だが、よじ登っている最中は、次に飛び移れる場所がある場合、腕を伸ばすので、慣れれば迷うことはない。

 日差しが熱そうなマダガスカル平原を流れる川を発見。涼しげなので、思わずジープごとダイブ。そのまま上流まで走って行ったところ……滝の裏に洞窟を発見した。


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 洞窟内部にはフックを使う新しいギミックが。手の届かない場所にある足場を、フックを引っかけて落とすのだ。フックは、引っかけられるポイントがある場合は、ボタンひとつでいつでも投げられる。こうしたポイントは、移動や謎解きに関連した場所に点在しているようだ。

 足場を使って上った場所では、日記の断片のようなものを見つけることができた。この断片は、ネイトの手帳に折りたたまれてファイリングされたが、本作では、宝物以外に、こうしたジャーナル要素のコレクションも存在している。


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▲暗くて見えにくいが、左の画面がフックで足場を引いているところ。右は、シリーズでもおなじみのネイトの手帳。これまでの作品では、書き込みは自動で行われていたが、本作では個別に発見した際にネイトが書き込んでいくようになった。

 今回体験したエリアは、過去のシリーズでは類を見ないような広いマップなので、次にどこへ行けばいいのかわからなくなりそうかも……と一瞬不安になった。だがそんな心配は無用。本作は、道の示し方が絶妙なのだ。次に進むべき方向は、サリーやサムなどの同行者たちとの会話がヒントになっていたり、マップをよく見ると、目印となるランドマークやオブジェクトが、適切に配置されていたりする。


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▲中央に見える石塔が目印に。

 またマップ内を観察すると、道にタイヤの跡が残されているのを発見できた。これは、ストーリー上でライバルの傭兵会社が先に秘宝を探しにこの地を訪れていた痕跡だ。このように、ストーリー展開に沿って、自然な形で進むべき道のヒントが提示されているのだ。