「鋼の錬金術師」の実写化でのキャストが発表されていました。
まだ公式ではなさそうですが、ファンからは既に人選を批判する意見が出ています。
最近は漫画を原作とした映画が多数作られていて、そこそこヒットもしているようですが、今回のハガレンに限らず必ず原作ファンからは批判を受けています。
そして実際出来上がっても出演者のファンでなければほとんどつまらない・・・。
それはなぜか。
「そもそも原作ファンのために作っていない」
「原作の魅力を再現しようとしていない(理解していない)」
というのが大きな理由ではないでしょうか。
製作側は別に「いい原作を元にいい映画を作ろう」と思っていなくて「売れてる漫画をネタに売れる映画を作りたい」だけのように思えてしまいます。
だから原作ファンが何を言おうとアイドルファンが観に来てくれれば万事オーケーってわけです。
僕はアイドルに興味がないので壮大なコスプレを観ている感覚に陥ってしまいます。
アイドルじゃなくても最近の日本の映画って出てる人大体一緒じゃない?(阿部寛万能説)
一方アメリカもコミックが次々実写化されていますがその大部分が成功を収めています。
元々映画製作のスケールが大きいということもありますが、出版社が権利意識を強く持ち、*1映画部門まで立ち上げ製作を担っている部分が大きいと思います。
マーベルがいい例ですね。
日本の出版社もこれに倣って自社作品の世界観を構築することに尽力して欲しいものですね。
目先の版権ビジネス重視で両方にお金入ればいいやみたいな考えだとどっちも衰退してしまわないでしょうか。
もちろんアメリカは売るためにいろんなことやってますよね。
ただそれが「売るために作品のクオリティを上げる」ことを戦略としているのに対し、日本は「売るために旬の役者、アイドルを出す」になってしまってはいないでしょうか。
映画のクオリティについて個人的に一番言いたいのは「もうCGはハリウッドに外注してくれ!!」ということです。
寄生獣、テラフォーマーズ、成功例と言われているデスノートですらCGのレベルの低さには辟易してしまいます。
あんなのアニメをちょっと立体的にしただけじゃないか。
ある意味忠実なんだけど実写との質感のギャップがひどい!
日本の技術を育てるのももちろんいいけどいつまでも進歩が見えないんだよ・・・。
あれで誰も違和感を感じないんだろうか。
日本はアニメと着ぐるみでしか大作は成功しないのかもしれない。
「スペースジャム」や「ロジャーラビット」を観た方が割り切れるし楽しめます。
でも作品としての評価は低いのですが映像の独自性では「キャシャーン」は目をひくものがあったと思います。
*1:映画化権を売ると作品に口が出せない、利益が低いので自社で行うこととした