ギリシャからトルコへの難民の送還始まる
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中東などからヨーロッパに流入が続く難民や移民の数を抑えようと、4日、ヨーロッパの玄関口となっているギリシャからトルコに向けて移民などの送還が始まり、200人余りが送り返されました。一方で、ギリシャの島には新たに300人を超える難民や移民が到着し、流入が収まるかは不透明な状況です。
EU=ヨーロッパ連合とトルコは、中東などからヨーロッパに渡ってくる難民や移民の流入を抑えるため、先月20日以降にギリシャに到着した人たちをトルコに送り返す代わりに、トルコにいるシリア難民のうち7万2000人をEU各国で受け入れることなどで合意しました。
これを受けて、ギリシャ東部のレスボス島とヒオス島から4日、主にパキスタンやアフガニスタン出身の合わせて202人が、船で対岸のトルコ西部のディキリに送り返されました。
トルコ政府は送り返された人のうち、シリア人についてはトルコ国内の難民キャンプなどに移す一方、シリア以外の人たちは本国に送還する手続きをとるとしています。
一方で、ギリシャの島には4日朝までの24時間に、4日に送還された人数を上回る合わせて339人が新たに到着しました。
EUとしては、密航してくる難民や移民を送り返す姿勢を示すことで、流入に歯止めをかけたい考えですが、どれだけ効果があるかは不透明です。
これを受けて、ギリシャ東部のレスボス島とヒオス島から4日、主にパキスタンやアフガニスタン出身の合わせて202人が、船で対岸のトルコ西部のディキリに送り返されました。
トルコ政府は送り返された人のうち、シリア人についてはトルコ国内の難民キャンプなどに移す一方、シリア以外の人たちは本国に送還する手続きをとるとしています。
一方で、ギリシャの島には4日朝までの24時間に、4日に送還された人数を上回る合わせて339人が新たに到着しました。
EUとしては、密航してくる難民や移民を送り返す姿勢を示すことで、流入に歯止めをかけたい考えですが、どれだけ効果があるかは不透明です。
EUとトルコの合意内容は
EU=ヨーロッパ連合は先月、シリアなどから流入する難民や移民を原則、すべて経由地のトルコに送り返すことでトルコ政府と合意しました。
これはヨーロッパに渡ってくる難民や移民が、去年1年で100万人を超えるなど急増しているのに対し、各国が相次いで国境管理を強化したため、難民たちが行き場を失いギリシャに滞留していることを受けて、打開策として踏み切った措置でした。
具体的には、先月20日以降、ギリシャに到着した難民や移民は一定の審査や聞き取りを行ったあと、ヨーロッパ国内に親族が定住している人や、幼い子どものいる家族などを除き原則、経由地のトルコに送り返されます。
その代わりに、トルコ国内にとどまるシリア難民の中から、トルコに送り返したシリア難民と同数だけ各国で順次、分担して受け入れ、7万2000人を当面の上限としています。
また、EUはトルコ政府に対し、国内の難民支援の費用として、再来年にかけて60億ユーロ(日本円で7600億円)を段階的に拠出するほか、ことし6月末までにトルコ国民にEU域内へのビザなしでの渡航を認めること、さらに、停滞していたトルコのEUへの加盟交渉を加速させる方針などを決めています。
これはヨーロッパに渡ってくる難民や移民が、去年1年で100万人を超えるなど急増しているのに対し、各国が相次いで国境管理を強化したため、難民たちが行き場を失いギリシャに滞留していることを受けて、打開策として踏み切った措置でした。
具体的には、先月20日以降、ギリシャに到着した難民や移民は一定の審査や聞き取りを行ったあと、ヨーロッパ国内に親族が定住している人や、幼い子どものいる家族などを除き原則、経由地のトルコに送り返されます。
その代わりに、トルコ国内にとどまるシリア難民の中から、トルコに送り返したシリア難民と同数だけ各国で順次、分担して受け入れ、7万2000人を当面の上限としています。
また、EUはトルコ政府に対し、国内の難民支援の費用として、再来年にかけて60億ユーロ(日本円で7600億円)を段階的に拠出するほか、ことし6月末までにトルコ国民にEU域内へのビザなしでの渡航を認めること、さらに、停滞していたトルコのEUへの加盟交渉を加速させる方針などを決めています。