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ウラタクブログ

滋賀から世界へ。

元アルバイト店員が、ユニクロのバイトで身につく能力を業務別にお伝えします。

おすすめ ファッション 日常
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先日のユニクロの記事がかなり好評で、1日にして過去のどの記事よりも読まれました。その流れに便乗してさらにユニクロの記事を書いてみます。 前回の記事はコチラから。

www.urakawatakuya.com

今回はユニクロのバイトで身につく力。約3年間、割りと本気でアルバイトに取り組んできた僕の視点で、実際に行う業務別に身についたと思う力を書いてみます。

  • ユニクロのバイトで身につく力 | レジ編
  • ユニクロのバイトで身につく力 | フィッティングルーム編
  • ユニクロのバイトで身につく力 | 補正編
  • ユニクロのバイトで身につく力 | 売り場編
  • ユニクロのバイトで身につく力 | 品出し編
  • ユニクロのバイトで身につく力 | 清掃編
  • ユニクロのバイトで身につく力 | 業務外編

①ユニクロのバイトで身につく力 | レジ編

まずはレジ業務。業務内容はそのまんま、金銭の授受です。繁忙期には休む暇なく永遠にレジを打ち続けることも珍しくありません。僕がユニクロでバイトを始めてから約半年間、ずっとレジをメイン業務として担当していましたが、その中で気付かされたことがたくさんありました。

正確性・処理能力

まずレジに求められるのはこれです。いかに早く、正確にレジを進められるか。まず新人はレジのマニュアルを教えられ、ミスなく確実に行う手順を学びます。ある程度慣れてきたタイミングでスピードも求められるようになります。一番下のランクのスタッフの基準はお客さん一人あたり90秒。最初はそんな時間では全くできないので、どうすればもっと早くできるのだろうかと考えます。しかしお金を扱う以上、ミスは絶対に許されませんん。どうすればもっと効率よくできるのだろうかと考え、商品のたたみ方、袋の準備の仕方やタイミング、スキャンの順番などお客さんの商品数やお金を出すタイミングなどを見ながらその瞬間にベストな選択ができるようになっていきます。僕は商品の少ないお客さんであれば20秒くらいでレジを終えることができるようになりました。

責任感・顧客志向

ユニクロでは、レジは最後の砦だと教えられます。お客さんは売り場をまわり、試着をし、お金を払って買おうと思って一番ユニクロに対して温度感の高い状態でレジにやってきます。そのお客さんをいかに最高の気分で送り出せるか。それがレジスタッフのミッションです。もちろん金銭授受のミスがあってはいけませんし、作業に夢中になって笑顔や姿勢が崩れてはいけません。サービスのスピード、質共に高いレベルで実践してこそ、一流のレジスタッフです。

言葉遣い

これは初歩の初歩ですが、レジは比較的ルーティン業務が多いので、同じ言葉を何度も何度も使います。その際の言葉遣いもある程度マニュアル化されている店舗がほとんどだと思うので、何も考えずにレジを回しているだけでも最低限の丁寧な言葉づかいは身につきます。コンビニの言葉づかいなどでよく指摘されるような「〜でよろしかったでしょうか」「〜円からお預かりします」などの基本はもちろんですが、尊敬語、謙譲語、丁寧語や二重敬語なども意識すればしっかりと使いこなせるようになります。この辺をしっかり理解している人からすれば、正しい敬語が使えない人はめちゃくちゃダサく見えますよ。(ほとんどの大人が理解できずに間違った敬語を使っているように思えます)

マーケティング

マーケティングという言葉は言い過ぎかもしれないですが、どの商品が売れているか、どんなお客さんがよく来ているか、時間帯別ではどうか、などをリアルに感じ取ることができます。実際に売れた商品の情報はデータとして記録され全スタッフに共有はされるのですが、リアルな場で商品や顧客の動向を感じているからこそ、「だから◯◯が売れたのか」「今日は◯曜日で女性のお客さんが多いから△の商品が売れるかもしれない」といった現場感覚が身につきます。

②ユニクロのバイトで身につく力 | フィッティングルーム編

フィッティングルーム担当は試着室にお客さんを案内したりパンツの裾上げを行うポジションです。

アパレルの知識

まず、アパレルの知識がないとフィッティングルーム担当は務まりません。メジャーの使い方や商品や素材の特徴などを正確に知っておく必要があります。その他にもお客さんの希望に合わせて適切な商品をおすすめする必要もあります。自分の持っているシャツの襟の形や、パンツの縫い方の名前など、説明できますか?

コミュニケーション能力

レジとは違ってフィッティングルーム対応にはマニュアルというものがあまり役には立ちません。求められていることは機械的に手を動かすことではなく、お客さんの要望を正確に読み取り、気持よく試着をしてもらうこと。そのために円滑なコミュニケーションは欠かせません。

判断力

フィッティングルームで一番困るのは「何がおすすめですか?」「どう思いますか?」というざっくりとした質問。こういう時は思い切って自分の好みを伝えてみましょう。どっちつかずの回答をするよりも、「僕はこっちがいいと思います」「この色がお似合いですよ」と伝えてあげると喜んで頂けるケースが多いです。自分のお気に入りの商品がある場合は思い切って別の商品をおすすめしてみるというのもいいでしょう。お客さんが見つけられなかった商品をおすすめして喜んでもらった時はこっちも嬉しくなります。

f:id:takuya3924:20160405012452p:plain photo by http://trendy.nikkeibp.co.jp/

③ユニクロのバイトで身につく力 | 補正編

補正業務とは、パンツの補正を行うポジションです。パンツをカットし、ミシンで時間内に縫う。一定の技術も求められます。

正確性・責任感

まず求められるのはこれです。パンツをカットしてしまうと、もうそのパンツは元には戻りません。穴をあけてしまったらそれはもう商品になりません。接客業務は一切行わないポジションなので、「いかにきれいに正確に早くパンツを仕上げるか」だけが補正業務のミッションです。正確性と責任感を認められたスタッフでないと任せてもらえない、少しレベルの高いポジションです。

集中力・時間に対する意識

補正パンツはレジで仕上がり時間が予めお客さんに伝えられた上で運ばれてきます。時間を守るのは社会人の基本。1分たりとも遅れは許されません。5分前に取りに来るお客さんにもちゃんとパンツを渡せるように時間厳守でパンツを縫います。僕はパンツ1本3分で仕上げていたので、息を抜く暇が全くありませんでした。あのパンツを縫っている時間帯が人生で最も集中力の高い時間帯だったと今でも思っています。

チームワーク

業務が忙しくなってくると、カット、ミシンの糸替え、縫い、アイロンといった手順を一人で行えなくなってきます。その際に重要なのがチームワークです。業務フローごとに役割を分担したり、パンツの得意不得意によって担当を分けたり、時間に間に合わなさそうなスタッフがいたらフォローに入ったり。リーダーとなる先輩スタッフは後輩のミシンの技術の向上も考えないといけません。チームワークを駆使していかに早く正確にパンツを仕上げるか。お客さんの前に出ないポジションだからこそスタッフ間のチームワークが最も求められる業務です。

④ユニクロのバイトで身につく力 | 売り場編

売り場は文字通り売り場に立つスタッフ。乱れた商品をたたんだり、お客さんの対応をしたり、やることは様々です。

判断力・行動力

売り場のスタッフはお客さんが買いやすい売り場を保つことですが、ただ商品をたたんでいればいいわけではありません。ユニクロではインカムで店舗の状況が常に全体に共有されています。レジやフィッティングが混み合っている時、新人スタッフが困っている時、お客さんが商品を探している時など、様々な状況を把握しフォローに入るのも売場スタッフの役割です。フォローに行くのか、今は自分の担当範囲を優先すべきなのか、判断は全て自分に委ねられています。レジが混んでいるからといってすぐに飛んでいったはいいものの、レジに着いたころにはすでに列はなくなっていた、ということも多々あります。お客さんの入り状況や売れ筋商品などを把握してどこから商品整理を進めていくのかも自分の判断です。

リーダーシップ・チームワーク

リーダーシップが求められるのも売場スタッフの特徴です。大きな声を出して売り場を盛り上げたり、近くのスタッフをサポートしたり適切な指示を出したり、レジやフィッティングルームと連携を取ったりお客さんの状況や売れ筋商品を共有したりと店舗全体を引っ張るのも売場スタッフの役割です。

コミュニケーション能力

まずはお客さんとの接客です。質問の意味を正しく理解して聞かれたことに正しく応える、結論から完結に言う、言葉の奥のお客さんのニーズを察知するなど、満足度の高い接客を行うためにはコミュニケーション能力が必要です。スタッフとのコミュニケーションも同様で、売り場の状況を正しく店長や全体に伝えたり、それを踏まえてどうするべきなのか自分の意見を伝えたりするのにもホウレンソウというコミュニケーションの基本が求められます。

⑤ユニクロのバイトで身につく力 | 品出し編

品出しは入荷した商品を売り場に陳列する業務です。基本的には営業時間外で店舗のレイアウト変更を行ったり欠品商品の補充をしたり、荒れた売り場をきれいに整えたりします。

商売感覚

どの商品をどこに陳列して、どの色順で展開すると売れやすいか、それはなぜなのかなどを考えて商品を展開します。また、ゾーン毎にコンセプトを決めたりマネキンをコーディネートしたりして売り場の商品をより魅力的に見せる工夫も必要です。どうすれば商品が売れるのか?を考えて実行するこの業務では商売感覚やセンスが磨かれるといってもいいでしょう。

計画性

品出しやレイアウト変更には商品展開の設計も大事ですが、工程の計画もとても大事になってきます。ダンボールに梱包された商品の袋向きから種類、サイズごとの整理、什器の組み立てやハンガーや防犯タグの設置など、商品が売り場に並ぶには様々な工程を経ます。大掛かりな作業は基本的にはチームで行うので、だれがどういう順序でどういう作業をすればいいのかを最初に計画しておかないと限られた業務時間で終えることはまず不可能です。ユニクロでは他にも業務がすごく多いので、アルバイトでさえそういった責任のある仕事を任せられます。

⑥ユニクロのバイトで身につく力 | 清掃編

行動指針にあるほどユニクロが大事にしているのがこの清掃。お客さんに見えるところはもちろん、スタッフの休憩室や倉庫でさえも徹底して整理整頓清掃が求められます。

清潔感

これはそのままですね。

顧客志向・気づき力

常に一番厳しい視点のお客さんが満足する状態をキープするように教えられます。商品に被った埃ひとつ、床のヨゴレひとつとってもお客さんにとってネガティブなものは全てきれいにリセットします。どこか汚れている、乱れている場所はないか、という視点で日々の業務を行うので、ほんの小さなことでもすぐに気がつけるようになります。

⑦ユニクロのバイトで身につく力 | 業務外編

業務外でもユニクロに所属していれば色々な経験ができます。僕の所属していた店舗では100名近いスタッフが働いており、学生だけでも70人近くのスタッフが所属していました。

リーダーシップ・マネジメント力・当事者意識・企画力・実行力など

それだけ人数の多い職場では全ての行動や業務を店長や社員が管理することは難しく、ランクや経験が上の学生アルバイトがある程度リーダーシップを発揮しないとチームとして機能しません。業務外でも学生だけで飲み会やBBQを企画したり、お世話になった社員や先輩の送別会を開いたりすることもしばしばあります。基本的にそういうことは社員も学生も関係なくやりたい人が勝手に企画をして進めていくのですが、そういうことに率先して取り組める人はやっぱりリーダーとして信頼されることが多いです。時にはそういう行動が評価されて業務でも裁量のあるポジションが任せられたり時給を上げてもらったりすることもあります。大学生が社会人になってまず初めに求められる力というのはこういう力ではないでしょうか。

大学生にはユニクロのバイトがおすすめ!

いかがでしたか?たかがバイト、されどバイト。ユニクロのバイトを一生懸命やるとめちゃくちゃ成長できますよ。もちろん、ユニクロに限らず、バイトに限らず何事も考え方次第、視点次第では成長できるコトはたくさんありますが、比較的高い時給で、たくさんの仲間ができるアルバイトはそう多くありません。どの店舗でも年中アルバイトは募集しているようなので、ぜひこちらのサイトから募集状況をチェックしてみてください!

www.urakawatakuya.com

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