キャッシュフロー計算書はエクセルで簡単に作れる
中小企業庁のExcelマクロを使えば、キャッシュフロー計算書はエクセルで簡単に作れると分かったのでメモ。
【リンク】
中小企業庁:「中小企業の会計」ツール集(平成23年度指針改正対応版)
実際の会計処理ではCF計算書は非常に重要だ。
資金繰りが悪いかどうか、社長も気になるし、銀行などの金融機関も真っ先にCF計算書を作って、融資すべきかどうか判断するからだ。
しかし、簿記2級までで、会社のBSやPLは自作できるはずだし、製造業の原価管理もできるようになるのに、CF計算書は簿記1級レベルなので、普通はきちんと勉強できていないのが普通だろう。
CF計算書は慣れれば計算するだけだが、理解するのが難しい気がする。
そんな時は、上記のExcelマクロを使って、2期分のBSに数値を入れて、CF計算書を自動出力してみればいい。
営業CF、投資CF、財務CFがBSのどこの値を参照して計算されているか、理解しやすくなるからだ。
実務では、前年度と今年度、または今年度と来年度の損益計算書と貸借対照表を作成した後、CF計算書を作り、営業CFを計算する場合が多い。
更に、1~5年分の営業CFを求めて、フリーキャッシュフローを計算した後、5年後のNPV(正味現在価値)を求める場合が多い。
例えば、製造業で大規模な設備投資を行う場合、投資して元が取れるか、という判断に使いたいからだ。
特に、新規設備だけを導入する新規投資、旧設備と新設備を比較してどちらの投資の方が機会原価として元が取れるかという取替投資などのパターンが色々あるので注意が必要。
金融系に勤務している人ならば当たり前に知っているだろうが、SE全員が知っているとは限らない。
でも、CF計算書を出力したり、設備投資のROIを計算するアルゴリズムは、既に仕様が決まっているので、仕様さえ理解すれば実装は簡単なはずだ。
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