2016年4月5日01時37分
沖縄県は4日、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設先とされる同県名護市辺野古の埋め立て承認を翁長雄志(おながたけし)知事が取り消したのは「知事の権限だ」として正当な手続きであると主張する文書を、国の第三者機関「国地方係争処理委員会」に提出した。
埋め立て承認をめぐっては、関連する訴訟で国・県の和解成立後、石井啓一国土交通相が3月16日、取り消し撤回を求める是正指示に踏み切っていた。県はこの日提出した文書で是正指示について、「(知事権限への)違法な関与だ」と主張した。今後、係争委の結論を経て、再び訴訟が提起される見通しだ。
移設計画をめぐっては、国交相が3月7日にいったん是正を指示。しかし県が「是正が必要な理由が示されていない」など体裁の不備を指摘し、国交相は同16日に指示をやり直した。県は同23日、委員会に是正指示の適法性について審査するよう申し出ていた。
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