ベビーカー挟んだまま発車 非常ボタン気付くも停止せず
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4日、東京メトロ半蔵門線の九段下駅で、列車がベビーカーをドアに挟んだまま発車したトラブルで、車掌は非常ボタンが押されたのに気付いたものの、列車を緊急停止させず、次の駅まで運行させていたことが分かりました。ベビーカーに子どもは乗っておらず、けが人はいませんでした。
4日午後3時ごろ、東京メトロ半蔵門線の九段下駅で、列車がベビーカーの車輪の部分をドアに挟んだまま発車し、およそ100メートル先までホームの上を引きずるトラブルがありました。子どもは乗っておらず、けが人はいませんでした。
東京メトロによりますと、列車が走り始めたあと、乗客がホームと車内にそれぞれある非常ボタンを押して異常を知らせましたが、車掌はボタンが押されたのに気付いたものの緊急停止の操作を行わず、およそ400メートル先の次の神保町駅まで運行させたということです。
この日が1人で乗務してから19日目だったという新人の車掌は「気が動転し、緊急停止をためらってしまった」と話しているということで、東京メトロは決められた手順に従うよう乗務員の教育を徹底することにしています。
東京メトロによりますと、列車が走り始めたあと、乗客がホームと車内にそれぞれある非常ボタンを押して異常を知らせましたが、車掌はボタンが押されたのに気付いたものの緊急停止の操作を行わず、およそ400メートル先の次の神保町駅まで運行させたということです。
この日が1人で乗務してから19日目だったという新人の車掌は「気が動転し、緊急停止をためらってしまった」と話しているということで、東京メトロは決められた手順に従うよう乗務員の教育を徹底することにしています。
ドアの開閉を確認する方法は
ドアが閉じているかどうかは、各車両の窓の上に取り付けられた赤いランプで確認することができます。
ランプは1つの車両ごとに、片側に1つずつあり、今回の列車では片側に4つあるドアがすべて閉じるとランプが消える仕組みになっています。
九段下駅のホームは直線で、今回の列車は10両編成だったことから、並んでいる10個のランプの赤い光がすべて消えれば、ドアが閉まっていることになります。1か所でもランプがついていれば、車掌は発車の合図をしてはならず、仮に運転士が発車しようと操作しても、列車は動かない仕組みになっています。
ところが、ドアに物が挟まっているのにランプが消えるケースがあります。ドアの隙間が1.5センチ以内の場合はランプが消える設定になっているからです。この設定には理由があり、この隙間をさらに狭めるとラッシュ時に服や荷物の一部が挟まれた場合にも列車が発車できなくなり、運行に大きな影響が出るからです。
このため車掌はランプが消えたかどうかだけでなく、乗客やホームの状況を確認したうえで発車の合図を出すかどうか最終的に判断することになっています。
今回は前から6両目の車両の片側に4つあるドアのうち最も進行方向に近い1か所でベビーカーが挟まれましたが、前の車輪の根元の細い部分が挟まれたためライトが消えたとみられます。
ランプは1つの車両ごとに、片側に1つずつあり、今回の列車では片側に4つあるドアがすべて閉じるとランプが消える仕組みになっています。
九段下駅のホームは直線で、今回の列車は10両編成だったことから、並んでいる10個のランプの赤い光がすべて消えれば、ドアが閉まっていることになります。1か所でもランプがついていれば、車掌は発車の合図をしてはならず、仮に運転士が発車しようと操作しても、列車は動かない仕組みになっています。
ところが、ドアに物が挟まっているのにランプが消えるケースがあります。ドアの隙間が1.5センチ以内の場合はランプが消える設定になっているからです。この設定には理由があり、この隙間をさらに狭めるとラッシュ時に服や荷物の一部が挟まれた場合にも列車が発車できなくなり、運行に大きな影響が出るからです。
このため車掌はランプが消えたかどうかだけでなく、乗客やホームの状況を確認したうえで発車の合図を出すかどうか最終的に判断することになっています。
今回は前から6両目の車両の片側に4つあるドアのうち最も進行方向に近い1か所でベビーカーが挟まれましたが、前の車輪の根元の細い部分が挟まれたためライトが消えたとみられます。