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軌道修正 金星観測800日から2000日に

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4日、金星を回る金星探査機「あかつき」のエンジンを噴射し、軌道修正を試みた。金星の陰に長時間入って電源とする太陽光発電ができなくなる事態を避け、観測日数を約800日から約2000日に伸ばす。成否の判断は数日後で、順調にいけば今月中旬から本格観測を始める。

     JAXAによると、あかつきは4日午後4時28分、姿勢制御用の小型エンジン8基のうち、同一方向の4基を15秒間噴射。金星を10.5日で1周する最大高度36万キロの軌道から、10.8日で1周する同37万キロの軌道に移す。これにより、陰に長時間入って機能を維持できなくなるタイミングを、約800日後から約2000日後に遅らせる。

     あかつきは2010年5月に鹿児島・種子島宇宙センターから打ち上げられたが、主エンジンの破損で同12月の金星軌道投入に失敗。15年12月に今回も使った小型エンジンで再投入を試み、日本の探査機で初めて地球以外の惑星の軌道に入った。

     既に4年間の設計寿命を超えているが、観測機器は正常に動いており、試験観測では金星を覆う雲を撮影した画像を地球に送っている。【阿部周一】

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