経団連会長 今後も金融緩和政策の継続必要

日銀が大規模な金融緩和を導入してからちょうど3年となることに関連して、経団連の榊原会長は4日の記者会見でデフレ脱却は十分実現できていないとして今後も金融緩和政策の継続が必要だという認識を示しました。
日銀は、3年前の4日、黒田総裁の就任後初めての金融政策決定会合で、デフレからの脱却や2%の物価目標を早期に実現するため大規模な金融緩和策を導入しました。
これに関連して経団連の榊原会長は4日の記者会見で、「日銀の金融緩和によって行きすぎた円高が是正されたのは間違いない。日銀の政策は効果を発揮したと評価できるのではないか」と述べました。
一方、「デフレ脱却はいま一歩で経済再生も十分実現していないのが実態であり、日銀が金融政策を通常に戻す出口戦略を議論する段階ではない。黒田総裁はデフレ脱却に向けてあらゆる政策を惜しみなく投入すると言っているが、今はまだその局面だ」と述べ、今の経済情勢を踏まえると今後も金融緩和政策の継続が必要だという認識を示しました。