首相「聖火リレーの福島県内実施に努力」

首相「聖火リレーの福島県内実施に努力」
安倍総理大臣は、原発事故の影響で来年3月で休校する福島県の高校の生徒と面会し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーが福島県内でも実施できるよう努力する考えを伝えました。
安倍総理大臣は、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、仮校舎で授業を続けてきたものの、来年3月で休校することになった福島県立双葉高校と双葉翔陽高校の生徒合わせて18人と、総理大臣官邸で面会しました。
この中で、双葉翔陽高校3年の山田勇樹さんらは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーが、福島県の太平洋沿岸部を通る国道6号線でも実施されるよう要望するとともに、「聖火ランナーが安心して走れるよう、除染を早急に進めてもらいたい」と述べました。
これに対し、安倍総理大臣は「聖火ランナーが国道6号線を走ることで、世界に向かって、日本があの大震災から復興し、福島も復興したと示すことができるのではないか。実現できるようがんばっていきたい」と述べました。
面会のあと、双葉高校3年の菊池歩実さんは記者団に対し、「検討してくれるということで、嬉しかったです」と話していました。