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せまひろかん

ネタとガチと小説的な物が存在している

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【初心者向け】アメコミ映画はどれから見ればいいのか"一覧表付き"で解説する【マーベル編】


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こんにちは@Sanyontamaです。

アメコミ映画って面白いですよね。面白いんですが、ややこしいんですよね。数が多すぎてどれから見ればいいのかさっぱり分からない。
アメコミっていうと出版社の垣根が存在しないって思っている人も多いので、「アイアンマンとスーパーマンって共演しないの?」って声もあるほどですしね。

作品数も多く「どれからみればいいのー!?」って人も多いと思うので簡単に解説していきます。今回は『マーベルコミック』の実写映画について。
おすすめの作品ランキングとかではないので注意してください。

アメコミ出版社

アメコミはマーベルコミックとDCコミックが二大出版社として君臨しています。
マーベルは『アイアンマン』 『キャプテンアメリカ』 『マイティ・ソー』 『スパイダーマン』などのキャラクターを有しています。

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http://www.sheknows.com/entertainment/articles/1101469/how-well-do-you-know-marvel-comics

対してDCコミックは『スーパーマン』 『バットマン』 『ワンダーウーマン』 『グリーンランタン』などがあります。
なのでこの二つの出版社が共演することはありません。厳密にはコミックでは共演したことがありますが、実写映画では恐らく実現できないと思われます。

他にもダークホースコミックやイメージコミックがありますが、現在の映画界を席巻しているのはマーベルコミックとDCコミックの二強と言う状態です。

実写映画の製作会社

マーベル作品は主に『20世紀FOX』 『ソニーピクチャーズ』 『マーベルスタジオ』が各キャラクターの権利をマーベルから取得して映画を製作しています。権利関係でキャラクター同士が共演できない事も発生しているので、ややこしさを増す原因になっています。

20世紀FOXは『X-MEN』 『ファンタスティックフォー』 『デッドプール』などの権利を有しており、実写作品を製作しています。

ソニーピクチャーズは『スパイダーマン』の権利を有していて、サム・ライミ版スパイダーマン三部作、アメイジング・スパイダーマン2作品を製作。

マーベルスタジオは所謂『マーベル・シネマティック・ユニバース』を構築しております。『アイアンマン』とか『アベンジャーズ』とかですね。

キャラクターごとに製作会社が異なる点もややこしさを増す原因です。製作会社別及び現在もシリーズが継続されている作品群についてフローチャートで示し、簡単な解説を記していきます。

各映画会社の作品について

マーベルスタジオ製作一覧

マーベルが設立した映画・テレビ部門。かつては20世紀FOXなどと共同で映画を製作してきましたが『マーベル・シネマティック・ユニバース』を本格的に始動させてからは独立して映画を製作しています。

『マーベル・シネマティック・ユニバース』は『MCU』と略される架空の世界。アイアンマン、キャプテンアメリカなどのスーパーヒーローたちがこの世界に存在している設定です。シーズンを"フェイズ"と表記しているのもMCU特徴です。

MCUに属する作品は以下のようになっております。()は公開年。公開順に記しています。基本的には公開順に鑑賞すればOKです。つまりこの図解チャートの上から順に見ていけば良いというわけです。

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アイアンマン(2008)
みんな大好きアイアンマン誕生秘話を描いたMCU第一作。スーツづくりの試行錯誤が見所。記念すべきMCU第一作。これから鑑賞しましょう。

インクレティブル・ハルク(2008)
激怒すると緑色の大男に変身してしまう力を得てしまった男の物語。パワー勝負が癖になる。

アイアンマン2(2010)
スーツケースで変身する社長が見所。視覚的に楽しい作品になっています。


マイティ・ソー(2011)
雷神の物語。人間の女性と恋に落ちたりとロマンチストな雷様。浅野忠信さんも出演しているよ。

キャプテンアメリカ/ファーストアベンジャーズ(2011)
大正義キャプテンアメリカ誕生の物語。ナチスと戦うキャップをみんなで応援しよう!


アベンジャーズ(2012)
アイアンマン、キャプテンアメリカ、ソー、ハルクが勢ぞろいする超豪華作品。練りこまれた脚本と飽きさせない演出、怒涛の戦闘が魅力のフェイズ1集大成。

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アイアンマン3(2013)
アベンジャーズの戦いで心的外傷を負ったアイアンマンを描く。物語はキャラの心理へと舵を向けたフェイズ2の開幕。

マイティ・ソー/ダーク・ワールド(2013)
アベンジャーズの戦い直後から物語は始まる。雷神ソーと弟ロキが主軸。

キャプテンアメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014)
MCUの中でも傑作中の傑作と呼ばれる作品。キャプテンアメリカの正義と孤独、そして友情を描いた濃密な物語。MCUはキャラの心理へと突入する。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014)
銃をぶっ放すアライグマ。木のバケモノ。赤い大男・・・。多様なキャラが楽しめる傑作。大人から子どもまで楽しめる明るい作劇が魅力。夢中になること間違いなし。


アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)

アイアンマン、キャプテンアメリカ、ソーなどが再び集結する。キャラクターの心理を描きつつ、アベンジャーズの軋轢をも描く。アベンジャーズはどこへ向かうのか。MUCの大きな分岐点となった重要な作品。

アントマン(2015)
ちっさくなれる犯罪者が主役と言う特殊な作品。これが明るくコミカルで面白い。アベンジャーズの要素が絡んでくる点も堪らない、フェイズ2最終譚。
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シビル・ウォー/キャプテンアメリカ(2016)

フェイズ3の幕開け。
アベンジャーズが起こした戦いにより犠牲が出た。彼らに一定の制約を課そうとする動きが出始め、アイアンマンはそれに賛同する。キャプテンアメリカは反対し、アベンジャーズが二分されてしまう。両者は禁断の戦いへと突入してしまうのである・・・。
ちなみに、この作品では日本でも大人気の『スパイダーマン』がMCUに初登場。

ドクターストレンジ(2016)
日本でも人気のベネディクトカンバーバッチが主演。魔法使いのおっちゃんがニューヨークで活躍する。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2(2017)
14年公開の続編。キャラクターが増える噂もあり。なお8Kで撮影される様子。

スパイダーマン(2017)
MCUスパイダーマン初の単体作品。シビル・ウォーの続編になるのか、はたまたオリジンを描くのかは不明。

マイティ・ソー/ラグナロク(2017)
ロキが最後の出演になるとも言われている作品。兄弟はどこへ向かうのか、注目。

ブラック・パンサー(2018)
一足先にシビル・ウォーに登場する黒人ヒーロー。ワガンダの国王様です。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーPart1(2018)
恐らくサノスとの決戦が描かれるはず。60名近くのキャラクターが登場し、フルIMAX撮影が行われる狂気の作品。

アントマン・アンド・ザ・ワスプ(2018)
アントマン続編。ワスプも登場しバディものになる気配があります。

キャプテンマーベル(2019)
原作では地球に送り込まれた宇宙人スパイ。アベンジャーズへの参加はどうなる?

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーPart2(2019)
Part1の続編だが、その間にアントマンやキャプテンマーベルが公開されるので、どのような物語展開になるのかは全く不明。サノスとの決戦が続く?

インヒューマンズ(2019)
宇宙人によって生み出された超人類たちの物語。アベンジャーズの後に公開されますが物語展開はどうなる?


以上がマーベルスタジオ作品です。
MCU作品は公開順、つまりここに列挙してきた上から順番に見れば大丈夫です。MCU作品はTVドラマはネットドラマもありますが、基本的には映画版を観れば大丈夫な作りになっています。より深く楽しみたいのならば『エージェント・オブ・シールド』 『デアデビル』なども見てみるといいでしょう。

20世紀FOX製作作品

FOXはX-MENとファンタスティックフォーの権利を所有。マーベルスタジオと(今のところ)クロスオーバーする予定は無し。同じマーベルのキャラクターを実写映画にしていますが、MCUの世界とは絡むことがない"独立した世界"を構築しています。

・X-MENシリーズ
ミュータントで構成されるスーパーヒーローチームを描いた作品群。公開順に見ていけば大丈夫ですが、過去編、現代編が存在しており、時系列は結構ややこしいのです。

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X-MEN(2000)
ミュータントで構成されるスーパーヒーローチーム初の実写化作品。お馴染みのウルヴァリンなども既に登場しています。

X-MEN2(2003)
前作を超えるアクションが盛り込まれ、興行的にも成功。評価も前作を超えているので必見。

X-MEN: ファイナル ディシジョン(2006)
シリーズ最終作。ミュータント治療薬が主軸となる。ミュータントは病気なのか、人間とは生命とは何かに踏み込んだ作品。

ウルヴァリン: X-MEN ZERO(2009)
ウルヴァリン誕生の物語を描いた上記三部作のスピンオフ。デッドプールじゃないデッドプールがある意味見所。

X-MEN: ファースト・ジェネレーション(2011)
X-MENというチームの誕生を描いた作品。時系列的にはX-MEN(2000)の前日譚。キューバ危機など歴史との絡ませ方が見事な傑作。

ウルヴァリン: SAMURAI(2013)
ウルヴァリンスピンオフ第二弾。日本を舞台にミュータントより強そうなヤクザと戦ったりする。色々な意味で困惑すること間違いなし。

X-MEN: フューチャー&パスト(2014)
ファイナルディシジョンとファーストジェネレーションの続編。ロボット・センチネルの脅威に立ち向かうため歴史改変へと挑む。過去すべての作品を無駄にしていないという凄まじい傑作

X-MEN: アポカリプス(2016)
ミュータントの始祖であり、最強の存在『アポカリプス』が登場。ファーストジェネレーションの続編。とにかく破壊が見どころになる様子。X-MEN過去編の最終章になるようです。

・X-MENスピオンオフ
デッドプール(2016)

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http://www.foxmovies.com/movies/deadpool

皆大好き俺ちゃんが主演デビュー。評価も高く興行収入もR指定作品としてはトップクラスに上り詰めています。初主演でトップスターになってしまった俺ちゃんが第四の壁をどのように超えてくるのか気になって仕方がない。X-MENと世界観を共有しています。現時点ではどの時系列に属すのかは不明。

・ファンタスティックフォー
ファンタスティックフォー(2015)
アメコミ初のスーパーヒーローチーム。しかし評価は散々。頭を抱えたくなる作劇は様々な意味で必見。これ以前にもファンタスティックフォーの映画は2作品ありましたが、2015年版とは関連がありません。ちなみに2015年版は続編が製作される予定でしたが興行的、批評的にも失敗しているので続編は中止になったという話も出ています。
X-MENと世界観を共有していますが果たして・・・。

ソニーピクチャーズ製作作品

サム・ライミ版スパイダーマンシリーズ(2002~2007)
日本でも大ヒットを記録したシリーズ。主演はトビー・マグワイヤ。スパイダーマンといえば彼を思い浮かべる人も多いはず。このシリーズは3部作で完結しており、他の作品と世界観を共有していません。独立した作品として楽しめます。

アメイジング・スパイダーマンシリーズ(2012~2014)
こちらは2作品が公開されました。サム・ライミ版及びMCUとは全く関連のない作品です。紆余曲折あって、第2作でシリーズは打ちきりになってしまいました。興収や評判が悪かったというわけではありません。詳細は後述。

スパイダーマン(2017)

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http://collider.com/spider-man-civil-war-comics-storylines/

シビル・ウォー/キャプテンアメリカにスパイダーマンが登場することは周知の事実ですが、そのスパイダーマンを描いた単体作品が2017年に公開。こちらはサム・ライミ版、アメイジングシリーズとは関係のない作品になっており、アイアンマンやキャプテンアメリカが属する『MCU』の一作として公開されます。ソニーとマーベルスタジオが提携して実現した奇跡。

スパイダーマンのMCU参加になるためアメイジングシリーズは2作品で打ち切りになりました。



現在まで続くアメコミ映画マーベルコミック編でしたが、作品数はかなり膨大です。基本的には『MCU』を見ておけば大丈夫だと思われます。スパイダーマンも登場しますしね。

アメコミ映画は単純なヒーローものではなく、キャラクターの心理や政治的側面にも突っ込んだ高度な物語展開を魅せてくれるので、本当に唸るほどの質を誇っています。子どもから大人まで楽しめる理想的な作品も多いので是非とも鑑賞してほしいです。ヒーローが戦うアクション映画としても良くできているので、夢中になること間違いなし。



※アイキャッチ:http://screenrant.com/avengers-age-of-ultron-timeline-hulk-hawkeye-vision-action/