【ゆるふわレタッチ】色の置き換え編 Lightroom/Photoshop

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X20150510-_DSC5427

皆さんご無沙汰しております。
ストロボ編が一段落して、ゆるふわ写真塾も休業しておりましたが、合間を見つけて
というよりは、詰まりに詰まったスケジュールから無理矢理「合間」をペンチでこじ開けて、少しずつLightroomでの現像とPhotoshopでのレタッチについて書いていきたいと思っています。

ということで、今回は色の置き換えについて話します。
本当はこの方法を書く前に、基本的な事を書くべきだと思うのですが、トップダウンに全てやる余裕はないのと、トップの写真について
どうやって色を変えているのか聞かれることがおおく、友達にやり方を書くと言ってしまったので数ヶ月越しに、まずはその約束を果たそうと思います。

色の置き換えとは

まず例をいくつか置きますね。

X20150510-_DSC5427
Gestalta
X20150523-_DSC6308

日本の義務教育を勝ち残ってきたであろう賢い皆様はお気づきかとは思いますが、これらの写真は、元々の色と大きく異なっています。
荒くやるのであれば、LightroomでもPhotoshopでも、一つの機能で簡単にできるのですが
ポートレートでそれをやってしまうとちょっと違和感がパラダイスなんですね。

かといって徹底的にやると、部分処理が必要になり、非常に面倒です。

なので、今回は自分的に一番手軽な方法をここにまとめます。

ご注意

  • 色の置き換えを実現する方法は、複数あります。
  • 今回紹介するのは、「最も確実な方法」ではなく、「実用範囲で最も手軽な方法」です。
  • ちなみに最も確実な方法でいくならLRには頼らずPhotoshopだけで行ったほうが良いです。

大まかな流れ

  1. Lightroomで現像時に下準備
  2. Photoshop 普段のレタッチ(露出補正・肌補正 etc)
  3. Photoshop 色調補正
  4. Photoshop 色の置き換え

現像(Lightroom)

before2

こちらが撮って出しの写真です。
トップでは赤くなっている葉っぱみたいな何かがこちらでは黄緑ですね。
今回は、この色を赤くするというのがポイントです。

色相を整える(Lightroom)

色相を整えるというと変な話ですが、つまりこういうことです。
「写真の中の色をできるだけ少なくする」にするということです。
これが色の置き換えを行うにあたり、もっとも手っ取り早い方法です。

例えばグリーンとイエローの間には、ライトグリーンetcがあるわけですが
これらの路頭に迷った中途半端な色をグリーンならグリーン、イエローならイエローに寄せてあげる
これによって写真の中の色をシンプルにしていく、大きな変更ではないんですが、これが後々効いてきます。

写真の中の色を把握する。

空白_Skitch_キャンバス

では、上で書いた「色を少なくする」にはどうしたらよいか
これは簡単です。
Lightroomで上にある「色相」「彩度」「輝度」を使います。

Lightroom上では、写真の通り8色それぞれの「色相」「彩度」「輝度」を変更できます。
写真の中の色を把握するには、まずこの「彩度」のところを1つずつマックスにしてみて、一体写真のどの部分が何色なのかを確認します。

グリーン

2

こちらはグリーンの彩度をマックスにしたもの。

イエロー

3

こちらはイエローの彩度をマックスにしたもの。

アクア

4

こちらはアクアの彩度をマックスにしたもの。

「色相の変換」

after2

今回は、このグリーン主体の草を赤くしようとしているため、ここでそれぞれ三色の色を合わせます。
つまり、イエローはグリーンに、アクアをグリーンに、それぞれ色相を寄せます。
完全に一致させなくても良いので、微妙な調整をする感じですね。

上の写真がそれぞれの変換を行ったものになります。
肉眼で見ると大きな違いはないように見える人もいるかもしれないですが、安心してください。
オレにも違いがよくわかりません。

何故Lightroomで行うのか

これで現像は終わりです。
既に疑問に思っている方も多いと思いますが、何故このあたりをLightroomで行うのかという点について
少し触れておきます。

まず、この現像時に行ったことはPhotoshopだけでも可能です。
ですが、最初に書いたように、「実用範囲で最も手軽な方法」を探していた結果
Photoshopで色相を変える前に現像時、Lightroom側で整えた方が楽だからです。

その理由は大きく二つあるのですが、話すと長くなるので簡単にまとめます。
一つ目は、シンプルにLightroomは8色の色がデフォルトで調整できる。
この後に使用するPhotoshopの補正では、6色ごとの指定になるので、この時点でLightroomの方が手軽なのです。
二つ目は、Photoshop上で各色それぞれの選択というのはわりと粒度が荒いです。
チャンネルの選択範囲がもっとも細かい情報を取得してくれるのですが、それだと三色のみで必要以上の粒度になってしまいます。

なので、手軽に行うために、現像時点で調整するようにしています。

ちなみにもっと厳密に変更が必要な時は、自分ももう少し細かくやりますが、文字で伝えるのは大変なのでここは触れません。

現像で色を整えたら、ここでPHOTOSHOPに移行。

レタッチ(Photoshop)

X20150510-_DSC5427_psd___25___add__RGB_16____

まず普段通りにレタッチします。
以前に書いたかもしれませんが、自分のレタッチ順序は以下のとおり。

  1. 1. 肌補正
  2. 2. 露出補正
  3. 3. 色調補正

今回は、色調補正として、少しカラーバランスを全体的にイエローに寄せています。

色の置き換え

色の置き換え前

X20150510-_DSC5427_psd___25___色相・彩度1__レイヤーマスク_16___-2

色の置き換え後

X20150510-_DSC5427_psd___25___色相・彩度1__レイヤーマスク_16___-3

上の二つは、写真内の色情報だけを抜き出した画像ですが、大体こんな感じに変更します。

変更する方法ですが、調整レイヤーでも色調補正でも構いません、「色相・彩度」という機能を使います。

ここでもLightroomと同様に、それぞれの箇所がどの色に紐付いているのかを確認する為に、彩度を変更して把握します。

9050040_010

この機能には、上の画像のようにいくつかの項目があるのですが、各色ごとに変更を行います。
R/Y/G/B/C/Mの6色それぞれで確認をして、今回はY(イエロー)に色が集まっているので、
Lightroom同様にGとRと色をYに寄せるという処理を行います。

その為には、まず彩度をマックスにした状態で、一番下の色相全色が一体になっているスライドを動かします。
ここを変更することで、現在選択している色の対応範囲を変更する事ができるので、今回でいうとYに寄せたいGの範囲を変更できます。
ものすごくざっくりいうと、Photoshopにおけるこの機能はLightroomのものより大きく荒い粒度で選択されるので、慎重に変更したほうが良いです。

一番下のスライドで対応範囲を決めたら、色相をYに寄せて、彩度や輝度を違和感ない値に変更します。

これを各色に対して行えばOK。

  • 今回はシアンの色が少し強かったので彩度を下げています
  • レッドを選択する際は、肌もレッドが入っているので被らないように用心して一番下のスライドを調整。
  • 彩度だけではなく、RGBでは輝度をあげることでも彩度は下がるのでうまく使う

後処理

ここまでやったら、ほぼ完了。
一点だけ、一部今回はシアンの色が強かったので、そこはマスク処理をして
色相・彩度処理をもう一度行って不自然にならないよう少し調整しました。

ということでこちらが完成!

X20150510-_DSC5427

ポイント

  • Lightroomで下ごしらえ
  • Photoshopで調整を行ってから色変換
  • 変換でおかしい場所はマスクで対応

あとがき

今回書いてみて思ったのですが、レタッチについては
文字起こしすると画像の準備やらが大変で、時間がかかりますね
あまりこれに時間かけていられないので、今度動画で解説にしてみようかなあとちょっと考え中。

需要ありそうなら検討します。ネタはたくさんあるんだけどなあ。

あと文字としては、ワークフローを書いてもいいかもですね。

ま、そんな感じです!良いなと思ったらシェアしてください!


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