春闘 自動車などで中小企業が大企業上回る賃上げ

春闘 自動車などで中小企業が大企業上回る賃上げ
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ことしの春闘で自動車や電機などに関連する業界では、中小企業の賃金引き上げ額が初めて大企業を上回ったことが労働組合のまとめで分かりました。
自動車や電機、鉄鋼メーカーなどでつくる「金属労協」が、先月末までの春闘の交渉結果をまとめたところ、ベースアップやそれに相当する賃上げの額は、865の組合の平均で月額1249円でした。これは去年の同じ時期に比べて663円少なくなっています。
このうち、組合員が1000人以上の大企業の賃上げ額は1122円だったのに対して、300人未満の中小企業は1281円と、大企業を上回りました。金属労協によりますと、中小企業の賃上げ額が大企業を上回ったのは記録の残っている平成7年以降、初めてだということです。
金属労協は「これまでの春闘は大手が賃上げをリードして中小企業が続いていたがそれとは異なる傾向だ。労働組合側だけではなく企業側も、底上げの重要性を認識した結果ではないか」と話しています。