こんにちは!料理研究家の河瀬璃菜です。すっかり暖かくなり春の陽気ですね。
春に美味しい食べ物と言えば野菜。新◯◯と呼ばれる野菜たちが出回っているのをスーパーなどで見かけるかと思います。
そんな新野菜の中から甘くて香りが高い新じゃがいものレシピと新じゃがいもを美味しく使うための料理をご紹介いたします。
新じゃがと普通のじゃがいもの違いって??
※右が普通のじゃがいも、左が新じゃがいもです。
諸説あるようですが、一般的に普通のじゃがいもは、北海道産のものが多く(一部は新じゃがとして市場に出回ります)冬から春先にかけて植え秋に収穫し、貯蔵した上で出荷されたもの。
新じゃがいもは、 九州の鹿児島県や長崎県で生産されたものが多く冬に植え春先に収穫し、貯蔵せずそのまま出荷されたもののことだと言われています。
味の違いは?
分かりづらいですが、みずみずしさが違いますよね?水分量が違うのが感じ取っていただけるかと思います。
普通のじゃがいもは、皮が硬く、デンプン量が多いため、ホクホクした食感があるなどの特徴があります。
新じゃがいもは、水分が多く、 軟らかい、香りが良いなどの特徴があります。
またビタミンCの含有量が新じゃがの方が多いと言われていますよ。
新じゃがいもに向いている料理って??
皮ごと食べられますので丸ごとフライにしたりジャガバターにしたりするのがオススメです!煮物にする際も煮過ぎには注意してくださいね!水分量が多いため、ポテトサラダやコロッケなどホクホク感を楽しむ料理は不向きかと思います。
※新じゃがいもは水分が多く普通のじゃがいもより保存に向いていないため、購入後は1週間を目安に食べ切りましょう。
では、新じゃがで作るのにオススメのレシピを紹介いたします!
1. 新じゃがを切って重ねるだけ!「ベーコンドフィノワ」(じゃがいもとベーコンの重ね焼き)
材料(2人分)
- 新じゃが・・・5個
- ハーフベーコン・・・・10枚
- シュレッドチーズ・・・30g
- バター・・・1かけ
- パン粉・・・大さじ1
- 黒胡椒・・・適量
作り方
- 新じゃがはよく洗い、皮ごと薄くスライスする。オーブンは180℃に予熱する。
- 耐熱容器にバターを塗り、新じゃがとベーコンを交互に重ねていく。
- 2.にシュレッドチーズ、パン粉をふり、180度のオーブンで30分加熱する。仕上げに黒胡椒をふる。
新じゃがにしっかりと水分があるのでソースをかけなくてもしっとりと仕上がります。ベーコンの塩気に濃厚なチーズ、香り豊かな新じゃがが絶妙にマッチしますよ。切って重ねるだけなのでお手軽にできるのも嬉しいですね。
2. 皮が柔らかい新じゃがだからこそ丸揚げに!「アンチョビバターの新じゃがフライ」
材料(2人分)
- 新じゃが(小)・・・5~6個
- アンチョビフィレ・・・2切れ
- バター・・・20g
- パセリ・・・適量
- サラダ油・・・適量
作り方
- 新じゃがはよく洗い、水気をキッチンペーパーなどでよく拭き取る。バターは室温に戻し、刻んだアンチョビとあえる。パセリはみじん切りにする。
- サラダ油を180度で熱し、新じゃがを丸ごと4~5分あげる。
- 2.をボウルに入れアンチョビバターをよく絡める。仕上げにパセリをふる。
皮が薄くて柔らかい新じゃがだからこそのまるごと揚げ!新じゃがの甘味にアンチョビバターのコクと旨味が加わることで完全にお酒が進む味に仕上がりました!おつまみや大人のおもてなしにぴったりの一品です。
3. 新じゃがガレットでカルボナーラソースを挟む!「じゃがボナーラ」
材料(2人分)
- 新じゃが・・・10個
- 市販のカルボナーラソース・・・1袋
- シュレッドチーズ・・・20g
- オリーブオイル・・・適量
作り方
- 新じゃがはよく洗い、皮ごと千切りにする。
- 中火で熱したフライパンにオリーブオイルをひき、新じゃがの半分量をしいたらカルボナーラソース、シュレッドチーズをのせ、さらにその上に新じゃがの半分量をかぶせる。
- 2.に蓋をし、中火で4~5分加熱したらひっくり返し、再び蓋をし、4~5分加熱する。
新じゃがのガレットにカルボナーラソースを挟むという美味しくないわけがない一品です。切った時のカルボナーラソースのとろ~り感がまた食欲をそそります。市販のミートソースなどでも美味しくいただくことができますよ。
今が旬の新じゃがいも、美味しいままでいただきたいですよね。
食材の特徴をしっかり把握して料理をすれば、いつもの食卓がさらに美味しいものになること間違いなしですよ。
著者プロフィール
りな助(料理研究家・フードコーディネーター)
1988年5月8日生まれ。福岡県出身。フードクリエイティブファクトリー所属
料理好きな母のもとで育ち、食に携わる仕事に就きたいという思いを自然と持つようになりました。両親が共働きで常に忙しくしていましたが、食卓を囲み食事を一緒に食べることで自然と会話が生まれ、どんなに忙しくてもコミュニケーションを大切にすることができました。そんな経験から、食卓でのコミュニケーションは大変重要で気づきの多いものだと私は思っています。「食を通して大切な人との暮らしをもっと楽しく」という意図に基づき、レシピ開発や料理教室講師、イベント企画運営、メディア出演、コラム執筆、執筆プロデュースなど、食に関わる様々な活動をさせていただいています。
2014年7月よりフードクリエイティブファクトリーの執筆プロデューサーに就任し、月間40本の記事をプロデュースしています。
著書「ジャーではじめるデトックスウォーター」「決定版節約冷凍レシピ」「発酵いらずのちぎりパン」
Blog:http://foodcreativefactory.com/
Twitter:https://twitter.com/linasuke0508