「あかつき」観測期間延長へ軌道修正に挑む
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金星を回る軌道に入り、今月中旬から本格的な観測を始めることになった探査機「あかつき」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、観測できる期間を2倍以上に延ばそうと4日夕方、追加の軌道修正に挑みました。
6年前のトラブルでメインエンジンを失った金星探査機「あかつき」は去年12月、残された小型のエンジンを使って金星を回る軌道に入ることに再挑戦し、成功しました。現在、「あかつき」は金星を回る、だ円の軌道を飛行していて、これまでの試験観測の結果、機器に異常は見られず、観測の精度も期待以上に高いことが確認されました。
こうしたなか、JAXAは、「あかつき」の飛行コースについて改めて検討を行った結果、観測できる期間を延ばすために金星との距離をやや広げても観測の精度は落ちないと判断し、4日午後4時28分に追加の軌道修正に挑みました。4日の軌道修正では、小型のエンジン4基をおよそ15秒間、予定どおりに噴射し、今後、数日かけて計画どおりの軌道に入れることができたかどうか確認するということです。
今回の軌道修正が成功すれば、観測できる期間は、これまでの800日程度から2000日程度へと大幅に延びるということで、研究グループでは、さらに長期にわたって観測できるようになることで、金星の気象の特徴をより詳しく明らかにしたいとしています。
こうしたなか、JAXAは、「あかつき」の飛行コースについて改めて検討を行った結果、観測できる期間を延ばすために金星との距離をやや広げても観測の精度は落ちないと判断し、4日午後4時28分に追加の軌道修正に挑みました。4日の軌道修正では、小型のエンジン4基をおよそ15秒間、予定どおりに噴射し、今後、数日かけて計画どおりの軌道に入れることができたかどうか確認するということです。
今回の軌道修正が成功すれば、観測できる期間は、これまでの800日程度から2000日程度へと大幅に延びるということで、研究グループでは、さらに長期にわたって観測できるようになることで、金星の気象の特徴をより詳しく明らかにしたいとしています。
軌道修正で課題解決へ
「あかつき」は、だ円の形をした軌道で金星の周りを回っています。ただ、条件があり、金星の陰を90分以内に通過しなければなりません。「あかつき」は、太陽の光で発電しながら飛行していますが、金星の陰を飛行する場合は電源をバッテリーに頼っていて、このバッテリーが90分しかもたないためです。
しかし、当初、観測を計画していたこれからの800日間には、金星の陰を通過する時間が90分を超える日があると見込まれ、その課題を解決するために何らかの軌道修正が必要になっていました。
こうしたなか、「あかつき」は、これまでに行われた試験観測で、機器に異常が見られなかったほか、機器の観測能力が期待以上に高いことが分かりました。
「あかつき」は、これまでの軌道計算の結果、軌道のだ円を僅かに大きくすれば、今後も微修正を繰り返すことで観測期間を「2000日程度」まで延ばせると分かっています。このため、JAXAは、「あかつき」と金星との距離をやや広げても、観測の精度は落ちないと判断し、だ円を僅かに大きくして観測期間を延ばすとともに、金星の陰に入る時間を90分以内に抑えなければならない課題の解決にもつなげることになりました。
しかし、当初、観測を計画していたこれからの800日間には、金星の陰を通過する時間が90分を超える日があると見込まれ、その課題を解決するために何らかの軌道修正が必要になっていました。
こうしたなか、「あかつき」は、これまでに行われた試験観測で、機器に異常が見られなかったほか、機器の観測能力が期待以上に高いことが分かりました。
「あかつき」は、これまでの軌道計算の結果、軌道のだ円を僅かに大きくすれば、今後も微修正を繰り返すことで観測期間を「2000日程度」まで延ばせると分かっています。このため、JAXAは、「あかつき」と金星との距離をやや広げても、観測の精度は落ちないと判断し、だ円を僅かに大きくして観測期間を延ばすとともに、金星の陰に入る時間を90分以内に抑えなければならない課題の解決にもつなげることになりました。