米軍 「ひとみ」の周辺に10個の物体確認
通信が途絶え、深刻な状況が続いている日本の天体観測衛星「ひとみ」について、アメリカ軍の機関は「周辺に10個の物体があるのを確認した」とする観測結果を日本側に伝え、JAXA=宇宙航空研究開発機構が状況の把握を急いでいます。
ブラックホールなど宇宙の謎に迫ろうとことし2月に地球の周りを回る軌道に打ち上げられた日本の天体観測衛星「ひとみ」は先月26日から通信が途絶えたままになっています。これまでの地上の望遠鏡からの観測で、「ひとみ」は、少なくとも2つの物体に分かれていることが分かり、JAXAは、衛星の中で何らかの衝撃が発生した可能性があるとみています。
こうしたなか、「宇宙ごみ」などを監視しているアメリカ軍の機関は、「『ひとみ』の周辺に10個の物体があるのを確認した」とする新たな観測結果を日本側に伝えました。この観測結果について、JAXAは、「破損した『ひとみ』から分離したものとみられる」としていますが、「ひとみ」からは今回のトラブルが起きたあともごくまれに数秒間だけ電波が届くことがあることから衛星の機能はある程度、残されているのではないかとみて状況の把握を急いでいます。
また、JAXAは、地上からより詳しく「ひとみ」の状況を探りたいとして、ハワイにある「すばる望遠鏡」での観測を国立天文台に依頼し、国立天文台は、具体的な観測方法や時期について検討しています。
こうしたなか、「宇宙ごみ」などを監視しているアメリカ軍の機関は、「『ひとみ』の周辺に10個の物体があるのを確認した」とする新たな観測結果を日本側に伝えました。この観測結果について、JAXAは、「破損した『ひとみ』から分離したものとみられる」としていますが、「ひとみ」からは今回のトラブルが起きたあともごくまれに数秒間だけ電波が届くことがあることから衛星の機能はある程度、残されているのではないかとみて状況の把握を急いでいます。
また、JAXAは、地上からより詳しく「ひとみ」の状況を探りたいとして、ハワイにある「すばる望遠鏡」での観測を国立天文台に依頼し、国立天文台は、具体的な観測方法や時期について検討しています。