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「橋下色徐々に…」公募区長が任期満了 退職も2人

更新:03/31 19:41

 大阪市の橋下前市長が進めた公募区長制度で、民間から採用された区長らが任期を満了し、31日退職しました。

 強く打ち出されてきた「橋下色」も、市長が交代して、徐々に薄まり始めています。

 31日行われた大阪市の退職発令式。

 公募区長制度で外部から採用された区長らが退職しました。

 民間と市職員の両方から人材を登用する公募区長制度は、橋下前市長の意向で始まり、2012年には24区で公募区長が誕生しました。

 「思う存分やってください。いろんなことがあるでしょうけど、最終的なところは僕が何とかしますんで。」(橋下徹 前大阪市長)

 しかし、セクハラなどの不祥事で5人が任期途中に交代。

 残った区長は、31日任期を満了しましたが、延長も異動もない2人は完全に退職します。

 徳島の旧那賀川町の元町長から転身した、西成区の臣永正廣区長は、区役所で最後の会議に臨みました。

 Q、課題は?

 「意志決定が区ではできないことが多い、あくまで大阪市役所本庁が(決める)。問題は現場で起きているのに、なかなそれがうまく伝えられないと齟齬というのか行き違いが起きてしまって。」(臣永正廣 西成区長)

 一方、最年少27歳で採用された元NHK職員、天王寺区の水谷翔太区長はお礼の挨拶回りをしました。

 Q、退職した理由は?

 「どうあがいても延長期間は1年なんですね。2年目以降も区長続けたかった場合は、試験受けて合格して、それでも他の区に移らないといけない。」(水谷翔太天王寺区長)
 4月1日、新区長として就任する9人のうち、民間出身は4人にとどまっていて、外部からの積極的な人材登用の姿勢に、かげりが見え始めています。

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