編集委員・奥山俊宏
2016年4月4日05時08分
■解説
「秘密のベール」を売りにしたタックスヘイブン(租税回避地)の内部ファイルがかつてない規模で流出した。事業の実態がない場所になぜ会社を作るのか。財産を隠したり、納税を回避したり、規制をすり抜けたりする意図はないのか。そんな素朴な疑問が、当事者たちに突きつけられている。
タックスヘイブンの利用は直ちに不当とはいえない。専門家によれば、国境を越えた協業を円滑に進めることができ、起業しやすく投資を分散できるという。「悪用しようと思えば悪用できるが、正直な人ならばその利点を正しくビジネスに生かすことができる」。グローバルにビジネスを展開する大手商社のように情報を公開した上で利用する場合もあるだろう。
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朝日新聞国際報道部
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