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【前ソウル支局長・加藤達也の虎穴に入らずんば】拝啓、朴槿恵大統領閣下 「そんなに憎いならなぜ日本を頼るのでしょう」と問われたのですが…

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【前ソウル支局長・加藤達也の虎穴に入らずんば】
拝啓、朴槿恵大統領閣下 「そんなに憎いならなぜ日本を頼るのでしょう」と問われたのですが…

3月31日、会談前に握手を交わす朴槿恵韓国大統領(右)と安倍首相=ワシントン(内閣広報室提供・共同) 3月31日、会談前に握手を交わす朴槿恵韓国大統領(右)と安倍首相=ワシントン(内閣広報室提供・共同)

 遅きに失したとはいえ一国の首脳の外交姿勢として、常識を取り戻したことについて日本では一応、評価されています。

 私は今年に入り、「韓国での体験を聞きたい」とおっしゃる方々のご要望に応じる形で、国内十数カ所で、お話をしてきました。その際「朴大統領はなぜ、急に反日的言動をやめたのか」「告げ口外交の休止はいつまで持つのか」という質問を多く受けます。

 私は「朴大統領は北朝鮮の軍事挑発と経済などの内政問題に追われて反日どころではない。その2つの懸案で日本から協力を得たい考えもあるのではないか」とお答えすることにしていますが、先日は若い方から「でも朴大統領は加害者(日本)と被害者(韓国)の立場は1000年の時が流れても変わらないと言ってました。そんなに憎いならなぜ日本を頼るのでしょうね」と突っ込まれました。

 この問いに私はどう答えたらよいでしょう。いつか、ご教示いただけましたら幸甚です。敬具 (このコラムは毎月第1日曜日に掲載予定です)

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