大国同士のプライドがぶつかり合う首脳会談
ワシントン時間3月31日午後2時24分、核安全サミットが開かれていた国際会議場で、この2年で6回目となるオバマ大統領と習近平主席の米中首脳会談が開かれた。
過去を振り返れば、2013年6月、国家主席になって3ヵ月足らずの習近平主席が訪米し、カリフォルニア州サニーランドのアンナバーグ庄園で、1泊2日8時間半にわたる首脳会談を開いたのが始まりだった。
その時、習近平主席は「新型の大国関係」を初めて提案した。オバマ大統領は、「平和的に台頭し、安定し、繁栄した中国を歓迎する」とした、胡錦濤時代から言い続けている台詞を口にした。
2回目は、その3ヵ月後の9月、ロシアのサンクトペテルブルクG20の席だった。この時は直前にアメリカがシリアへの参戦(空爆)を宣言した直後で、中東問題が主な議題となった。
3回目は、2014年3月のハーグでの核安全サミットの時である。この時、習近平主席は、「中米両国は共に、第二次世界大戦の戦勝国であるが、この戦後秩序に逆行する動きがある」として、日本の安倍晋三政権を牽制した。だがオバマ大統領は、ウクライナ問題で頭が一杯だったため、そちらの議題が優先された。
4回目は、同年11月の北京APEC(アジア太平洋経済協力会議)の時に、オバマ大統領を国賓待遇で中南海に招待した。この時も習近平主席は、「新型の大国関係」の構築を説いた。
一方、中間選挙で大敗北した上に、ウクライナやシリア問題で精一杯だったオバマ大統領は、「アジアのことは中国に任せたいが、その代わり周辺諸国とうまくやってくれ」と注文をつけた。
5回目の米中首脳会談は、昨年9月、今度は習近平主席が国賓としてワシントンを訪問して行われた。だがこの時は、南シナ海の埋め立て問題とサイバーテロ問題で、両首脳が真っ向から対立。習近平主席としては、「屈辱の訪米」となった。
それから半年あまりを経て、6回目の米中首脳会談となった。着席したオバマ大統領と習近平主席は、まるで土俵上の力士のように、テーブルを挟んで睨み合った。そこには緊張とプライドがぶつかり合う、大国外交独特の雰囲気が漂っていた。
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