(cache) speak-X

最も大切な友達　VEKTORというバンドのボーカル、サカタ君が一昨日？亡くなりました。

自殺は必ずしも悪いこととは限らない。そんな事をたまたま考えていた矢先でした。

昨夜、彼と3時間　会話をしました。
　

共通の友人の原陽子が同時通訳で。その内容を文字起こし。

まず、みんなの事が大好きだって。愛に満ちてました。

「自由でいいよ。愛してるから、大丈夫」

と言ってくれた。この言葉がとても嬉しい。ライブの前に毎回唱えよう。

「色々ありがとうオレ死ぬの。バイバイ♪」
と一昨々日メールがきた。私は「愛してるよ。また会おう」と返した。止めなかった。半分信じて半分信じてなかった。

清々しい旅立ち？
だけど大雨だという事は、彼は今泣いている。
ご機嫌の時はいつでも晴天だったし、落ち込んでる時はいつも雨だったから。
電話をしていたら雨はやんだ。「こんな風に話せるなんて楽しい！」と彼は言っていた。

「でも明日は分からない。辛いこともたくさんあったから」
今朝はまた雨なので、今日は悲しんでいるんだろう。

「幸せだった時があまりないから幸せになりたいと思わないよ」

VEKTORが完成してしまったら多分オレは死ぬんじゃないかな？と今年の1月頃に言っていた。

それくらいバンドが全てで命を賭けてた。ベスト盤だして行っちゃった。

ベスト盤に、私がピアノとコーラスで参加した「B.E.R.R.Y」が入っていて嬉しい。
この曲だけが形見です。

音が形見って素敵だ。

(追記:「短い夢」は更に大事な形見になってしまった)

「明日CD買うよ」と言ったら「買って」だって。笑
皆さんも買ってあげてください。

去年の11月にサカタ君と10年ぶりに再会して3ヶ月間、10年分一緒にいるぐらいのフルスピードでたくさん話した。ライバルだった。

私がずっと一緒にいてあげてたら死ななかったかな？いや、一緒にいてもこの人はいつ死ぬか分からない。最初から覚悟はしてた。

陽子の翻訳によると、サカタ君はずっと死に場所を探していた。カナンが良かったんだって。

12/30にVEKTORのレコーディング参加のオファーを貰い、1/10に録音した。出来るか分からないけど引き受けた。初めてのピアノサポートだったので全力を尽くし、なんとかギリギリ成功。
あの仕事があったから私は今プロとして仕事が出来ています。感謝。

彼につきまとう孤独感。

それを納得できる話を陽子が教えてくれた。
サカタ君は昔クジラだった。大きくて黒くて真っ暗の広い海で一人ぼっちで泳いでた。
確かに大きい口と歯がクジラに似てる。目も。

鯨・・そりゃあ孤独だわ。

動物だった頃が多くて、今回は人間やってみたけどすごい違和感があるの。だそうだ。

サカタ君が「今しかもう喋れないかもしれないから、なんか質問は？」と言うので
「次は人間に生まれたい？」と答えの分かってる質問をした。

「人間にはなりたくない。生き物はもういいや。もっと神さまに近い所で何かしたい」
「CDはもう出さない（笑）」だって。

「天気くらいは操りたい」と言っていたので、大雨が降ったら、台風がきたら、雷が光ったら、私はきっとサカタ君を思い出す。

「忘れないでね」と言ってた。絶対忘れない。
「LOVE&PEACEにになりたい」と言ってた。笑ったら怒ってた。

「見守ってるから」と言ってくれた。私たちは強力な天使を味方につけた。
「羽根が黒そうだねー」と言うと怒りながら「白にグレーが混ざった羽根がいい」と言う。さすがお洒落！

感情は、なくなっていくのだそうだ。感情も物質だからだと。

物質は、もういらない。

皆に言いたいのは、自信のなさが地震になる。という事。

私も地震がきたら、止まれ。って皆が思えば絶対止まる。と思ってるんだけどそうゆうこと？

昨夜サカタ君と話す前に譜面を拾った。「THE END OF THE WORLD　この世の果てまで」知らない歌だけど歌ってみた。
和訳したら、サカタ君の心境みたいだった。
陽子に話したら、とても好きな曲で今不思議とCDが出てきた。と言っている。

偶然はひとつもない。と教えてくれた。

慈愛に満ちた、優しい人です。本当は。

陽子は電話を切ったあとに窓を開けたら白い羽根が降ってきたそうだ。

真夜中なのに。

追記

「短い夢」というタイトルが何故か気になった。

聴いてみるとこれは私への歌だと思った。

調べたら古い曲ではなくて新曲。

CDに何か仕掛けがあるかもよ。と陽子が言っていた。

ゆっくり俺を解いていってよ。とサカタくんが言う。

まだまだほかにも仕掛けがあるみたい。

この世に善悪はない。とも言っていました。

間違いはひとつもない。と私もいつでも思う。

陽子の翻訳より