開幕、安保強化策を討議へ
【ワシントン影山哲也】核安全保障サミットが31日夕(日本時間1日朝)、ホワイトハウスでのワーキングディナーを皮切りに開幕した。「核なき世界」実現を訴えたオバマ米大統領の呼びかけで始まり、4回目の今回が最終回。56カ国・機関が参加し、1日まで核テロ対策を含め核安全保障の強化策を首脳らが討議する。
核拡散防止条約(NPT)で核兵器保有を認められている5大国のうち、ロシアを除く米英仏中4カ国が参加。インド、パキスタン、イスラエルなど核実験を実施した国や保有が確実とみられる国の首脳も出席した。北朝鮮は参加していない。
安倍晋三首相はワーキングディナーで、世界で相次ぐテロ事件に関し「全世界の国々が一致団結し、断固テロと戦うべきだ」と訴えた。北朝鮮について「さらに挑発的な言動を繰り返すことは看過できない」として制裁を履行すると表明した。