(cache) 映画『カンフー・パンダ』を見た感想

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どうも、Toshiroです。今日、映画『カンフー・パンダ』を見たのでその感想を書いてみます。

カンフー・パンダ

『カンフー・パンダ』は2008年に公開された映画ですので、この記事を書いている2016年から8年前の映画になります。

なんで今更そんな古い映画を見たのかというと、ある人から紹介されて見てみようと思いました。紹介された時は正直「子供向けの映画だな、何でこんな映画勧めてくるんだろう」というような感想を抱きました。

でも実際に見てみるとすごい感動してしまい泣いてしまいました。まさか泣くとは・・・。

『カンフー・パンダ』の内容を簡単に説明すると、カンフーオタクのぐうたらで太ったパンダが、ひょんなことから一流のカンフーを身に付け（龍の戦士）、悪と戦うというようなものです。

この映画の興味深いところは、何のとりえもない太ったパンダが龍の戦士になるまでの過程が、人生で成功するための過程と全く同じであるところです。パンダの成長過程での葛藤などに共感出来ました。

最後に成功を妨げるのは自分自身

『カンフー・パンダ』で一番印象に残った場面が、パンダが逃げ出してそれを師匠であるシーフー老師が止めるところです。

パンダが龍の戦士に選ばれた時は多くの人が「お前には無理だ」「カンフーを侮辱するな」と色々罵声を浴びせます。この時はシーフー老師もパンダには無理だと感じていました。それでもパンダは諦めず、修行を求めます。

しかしシーフー老師が考えを改め本気でパンダにカンフーを教えようとすると、パンダは恐くなって逃げだしてしまいます。「こんな何もで出来ない自分が、龍の戦士になれるわけがない」と自分で自分の可能性を閉じようとするのです。

実はこれ、実際の人生でもよくあることで、多くの人は成功を妨げるのは自分以外の要因だと考えがちなのですが、実際には自分で自分の成功を諦めることが非常に多いです。

脳は変化を嫌います。なぜ変化を嫌うのかというと、変化してしまうと自身を危険にさらしてしまう可能性があるからです。人間誰しも同じことを繰り返すと飽きてきますが、なぜ飽きるのかというと、飽きさせないと現状維持が出来ないからです。

それと同じで、人間は本当に自分や自分を取り巻く環境が変化しそうになると恐怖を覚えます。だからこの時パンダは逃げ出してしまいました。何のとりえのないパンダから龍の戦士であるパンダに変わってしまう可能性が出てきたからです。

実際の生活の身近なところでも同じようなことは起きています。例えば学生の時にマラソンなどの長距離走をやらされると思うのですが、多くの人は8割くらいを走った辺りで辛くなってきます。これが面白くて、10Kmの距離を走るとなると大体８Kｍ辺りで辛くなるのですが、30Kmだと8Kmではさほど辛くはなく24Km辺りで辛くなってきます。

高校や大学受験でも同じようなことがあり、試験直前に志望校のレベルを落とすなんてことはよくある話です。

つまりゴールの手前で辛くなります。なぜならゴールしてしまうと変わってしまうからです。繰り返しになりますが、脳は変化を嫌うので変化を起こさないようにブレーキを掛けようとするのです。

同じように人生における成功でも、本当に成功しそうになる辺りで「いや、やっぱり自分には無理なんじゃないだろうか」みたいなことを考えるようになります。今回のパンダは今まではさんざんに無理と言われていたのに、いきなりシーフー老師から認められて、パンダとしては「このままでは本当に変わってしまう」と本能的に感じて、それが恐怖と形で現れたのでしょう。

このように、人生の成功を本当に妨げるのは外的要因ではなく、自分自身なのです。成功の直前で諦めてしまう人が多いのですが、これは非常にもったいないです。最後の壁は自分である、ということを知っているのと知っていないのとでは最終的な結果が大きく変わってきます。

もし、「本当に人生を変えたい」「本気で成功したい」と考えている人がいらっしゃるのなら、最後の壁は自分である、ということを知っていて欲しいです。