15年度6兆円も吹っ飛び…GPIFが姑息な「年金大損隠し」
「勉強会で、出席議員から運用見通しや損失額を問われた厚労省の担当者は『申し上げるのは難しい』『(市場予測をもとにした)アクティブ運用もしている』などとモゴモゴ言っていましたが、GPIFの運用手法は国内外の株式・債券とも、7~8割が市場の動き通りに運用するパッシブ運用だから、アクティブ運用分はほとんど影響がない。つまり、運用実績はほぼ山井事務所の試算通りの数字になるでしょう」(民進党議員)
民進党が問題視しているのは、損失額だけじゃない。安倍政権が14年10月に国内外の株式比率を24%から50%に倍増させたため、損失が膨らんだ――という点だ。
「長妻昭代表代行の過去の質問主意書によると、運用比率の見直し前後で損失額は3倍増になることが分かっている。仮に比率を見直さなければ、15年度の損失額は2~3兆円に抑えられていた可能性があるのです」(経済ジャーナリスト)