私は甘いもの派
人間が甘いと人によく注意される。
確かに人にも甘いし、自分にも甘い。
なかなか人に厳しくできなかったりする。
しかし、かの魯山人も料理においてはこう言っている。
「旨いは甘い」と。
料理は辛いものだと一般的によくとらえられている。
酒の肴でもご飯のおかずでも辛いのが一般的だ。
鮭の塩焼き、納豆、しば漬け、焼き肉、焼き鳥、すべからく人気の料理は、辛かったり、しょっぱかったりする。
でも昔から食べられてる、人気のおかずは意外に甘かったりする。
あさりの佃煮、マグロの角煮、うぐいす豆、アジのみりん干し、芋の煮っころがし、など。
前日、実家に久しぶりに帰ったら、日頃の息子の不摂生を心配して、体にやさしい夕食をふるまってくれた。
黒豆の煮たもの、アジのみりん干し、たくわん、全て甘いもづくしであった。
いかなごは、予想においしかった。
噛みごたえがあり、甘みの中にはらわた、や目玉の苦みが出てくる。
アジのみりん干しは、かじるとまずみりんの甘さが口の中に広がり、噛めば噛むほどに醤油のしょっぱさとみりんの甘さが混じりあうものの濃い甘さが終始優勢であった。
たくわんは、噛みごたえあり、独特の臭み、噛みごたえ、甘みがあった。
甘く濃いおかずには、えもいわれぬ強い個性を感じる。
飲みものは「生茶」を出してくれた。
たまたま茶葉が切れてたらしい。
普段、飲みすぎの愚息の体に気を遣ってくれたようだ。
「生茶」のセールポイントは、
『 日本人は知っている。うまいは、甘い。 』と、
『 お茶の甘みは、お茶のぜいたく 』の二つらしい。
人もおかずも飲みものも時には、甘くていいなと感じた。
ただ濃い個性は旨さに不可欠だけどね。
- 辛いものと甘いもの、どっちが好き？
- 甘いもの
- 辛いもの
AD