蹴球探訪
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(3月16日)
【首都スポ】早大2発 昨季王者が完封発進2016年4月3日 紙面から
◇関東大学サッカーリーグ 早大2−0流通経大昨季王者・早大、2位明大が快勝スタート! 今年で90回目を迎えた関東大学サッカーリーグ戦(東京中日スポーツ後援)は2日、東京都北区・味の素フィールド西が丘の1部2試合で開幕し、オープニングゲームでは、昨季優勝の早大が同4位の流通経大を2−0で下し、チーム40年ぶりの連覇へ好発進した。FW中山雄希(4年・大宮ユース)が2得点を挙げた。第2試合では、昨季2位の明大が3−0で同3位の慶大に快勝した。1部残り4試合と2部6試合は3日に行われる。 同期の友の離脱に奮起した4年生FWが、ディフェンディングチャンピオンである早大の2得点をたたき出した。まずは前半44分、左からのクロスをフリーの状態で待ち受けてダイビングヘッド。後半15分にはゴール前で相手を鮮やかにかわし、左足で冷静に蹴り込んだ。 中山は試合後、「それまでチャンスを逃していたこともあったので、ホッとしました」と先制点を振り返った。2点目については、「(得点するまでの一連の流れが)うまくいきすぎて、自分でもビックリしました。うれしかったです」と笑った。 開幕2週間前に、エースFW山内寛史(4年・国学院久我山)が前半戦絶望となる左足第5中足骨骨折のアクシデントに見舞われた。同じFWとして中山の責任が重くなる中、「ヒロ(山内)のためにも」と勝利を誓っていた。中山自身も昨年のシーズン中に右膝を手術。その際に「おまえの分まで戦うから」と山内から励まされたことを思い返し、「今度は自分がヒロの分まで戦う番」と発奮した。「頼むぞ」と山内に託された思いに対し、背番号「9」は見事に応えた。 「今日の結果は自信になりましたが、満足はもちろんしていません。過去3年間はチームの勝利に何も貢献できていない(3年間のリーグ戦で合計1ゴール)ですし、今年は得点王を狙うつもりでやります」 昨年のリーグ優勝は手術の後で、スタンドから見守った。「うれしさよりも悔しさの方が強い優勝」だっただけに、「今年こそは」の思いに燃える。覚醒した新エースが2連覇に向け、王者をけん引する。(関孝伸) ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報
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