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【プロ野球】

楽天15得点3連勝 本塁打なし先発全員の17安打

2016年4月3日 紙面から

◇楽天15−4西武

西武に大勝し、ファンの声援に応える楽天の(左から)塩見、今江、聖沢=コボスタ宮城で(大泉謙也撮影)

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 楽天が先発全員の17安打15得点で3連勝を飾った。0−1の3回、岡島の適時三塁打で同点とし、聖沢の中前適時打で勝ち越すなど計5点を挙げて逆転した。塩見は7イニング2失点で今季初勝利。西武は3連敗を喫した。

      ◇

 先発全員の17安打15得点で3連勝。楽天の梨田監督も「わけの分からないうちに点が入った。天気の悪い中、選手がよく頑張った。良いとこで良い仕事をしてくれた」と目尻を下げた。

 小雨が降り、吐息が白くなるほど冷え込んだコボスタだったが、打線は熱かった。1点を追う3回1死から、四球を挟んで5連打で一気に4点。ここで梨田監督の超ポジティブな采配がさく裂した。

 2死一、三塁。ゴームズの打席でカウント2ボール1ストライクから重盗を仕掛けた。一走・茂木がスタート。捕手・炭谷が二塁に送球したと見るや、三走・ウィーラーが体重100キロの巨体を揺らして、本塁にヘッドスライディング。この奇襲が西武に与えたダメージは計り知れない。

 梨田監督は「バッターは関係ない。点を取れる時に取る。メジャーのことは知らないが、これが、楽天の野球。外国人選手も理解してくれてるはず」とキッパリ。1点にこだわる貪欲さは凄みすら感じる。ウィーラーは「サインには驚かなかったよ。アグレッシブに点を取りにいかないと」と涼しい顔で振り返った。

 「欲を言うと、そろそろ、ホームランが出てほしいんだが」と梨田監督。チーム本塁打はいまだゼロだが、ゴームズの“怒りの1号”を誘発すれば、それこそ梨田采配恐るべしだ。 (竹下陽二)

 

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